ここまでのアジアシリーズは「30点」 畑岡奈紗が狙う13ラウンドぶり60台
<BMW女子選手権 3日目◇21日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>
裏街道から上位浮上を目指した畑岡奈紗は3バーディ・2ボギーの「71」と1つ伸ばすに留まった。2連続バーディで滑り出したが、後半はパーを並べ続けたなかで、終盤8番で3パットボギー。「いい流れで回れていたけど…。なかなか流れに乗っていけないというのが最近ある」と、きょうも思うようにはいかない一日だった。
朝には雨が降って、気温もかなり冷え込んだ。「始まる前には(雨が)止んだので、(変化は)そこまでだった」と、硬くて速いグリーンはこの日も健在。傾斜のあるところに切られた難しいピンに対して、上りのラインにつけようと頭をフル回転させて挑んだ。チャンスにつけることもできたが、「思い通りに打てていたけれど、エッジで外れていったりというのはあった」。この日のパット数は、3日間で最も多い33回だった。
今週はアップダウンが激しいコース。ショットについては「打ち上げのときの目線の取り方」をテーマに掲げている。「スイング的には悪くないけれど、ライによってうまくいかないところがある」とまだアジャストできていないが、継続的に意識するしかない。ショットやパットの調子については悪くないぶん、「かみ合ってくれればもっといいスコアが出るんじゃないかな」と前を向いていく。
先週の中国・上海から始まったアジアシリーズ。2試合目の第3ラウンドを終えたこの時点で、自己評価としては「30点くらい」。中国は41位タイ、この韓国戦は18ホールを残して47位タイという位置にいる。
「ずっと60台が出ていないので。最低3アンダーを目指せるように頑張りたい」。スポット参戦した日本ツアーを含めれば、9月「クローガークイーンシティ選手権」第2ラウンドでの「63」以来、60台を出せていない。苦しむ日本のエース。最終日に真の実力を発揮し、手ごたえをつかんでマレーシアへと向かいたい。(文・笠井あかり)
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