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ドローヒッター吉田優利 スライスが出ないバックスイングは「左背中をグイッと押し込む」

バックスイングで左の背中をグイッと押し込むことが、スライスさせない第一歩(撮影:福田文平)

昨年、メルセデス・ランキング6位に入りながらも未勝利に終わった吉田優利。今年こそ正確なドローボールを身に付けて勝利を手にするべく、オフに切り返しを猛練習したという。「正しいバックスイングこそ、スムーズな切り返しの第一歩なんです」と吉田。その真相を23日(木)発売のゴルフ雑誌、ALBA865 号の特集『曲がらずぶっ飛ぶ切り返し』のなかでじっくり語っている。

「私の場合、ショットが曲がるときは、バックスイングで右足に体重をしっかり乗せられず、トップで左足に体重が残ってしまいがち。そうすると、切り返す際にクラブのヘッドがアウトから下りて、スライスが出てしまいます」
 
この悪癖を直すポイントは、バックスイングでの上体の回し方にある。右足の内側で体重をしっかり支えながら、上体を大きく回すために左の背中を意識している。
 
「左の背中部分をグイッと押し込むようにして上体を大きく回します。イメージとしては、左肩を右足上まで動かす感じ。そうすると上下の捻転差ができるので、下半身から切り返せてインから下ろせるようになります」
 
大きく右足に乗るイメージは必要だが、右ヒザが割れたり右腰がスエーしたりすると、カット打ちになるので要注意。アドレスから右足の形が変わらないようにバックスイングすることが大事なのだ。
 
もし、カット打ちの悪癖が出始めたら、辻村明志コーチと行うドリルがある。
 
「ヘッドの上1センチのところにヘッドカバーをセットしてもらい(アマチュアはもっと上でOK)、その狭い空間にヘッドを通す全力素振りです。これができれば、手元がストンと下りてインから下ろせている証拠です」そのとき、ドローヒッターの吉田は「ボールの右下辺りをずっと見続ける」ことを意識している。そうすれば上体が左に突っ込まないので、カット軌道になりづらい。
 
アマチュアがボールをつかまえようとすると、フェースの向きだけを意識しがち。『右足に乗るバックスイング』、『ボールの右下を見る目線』、『低い位置にヘッドを通す』、すべてがクリアできて初めて本当のドローボールが打てるのだ。

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