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パット不調もなんのその 永野竜太郎が“気負わない作戦”で62位から急浮上

「66」で急浮上した永野竜太郎。名門・横浜CCでの週末に挑む(撮影:ALBA)

<横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~ 2日目◇4日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7231ヤード・パー71>

ツアー初優勝を狙う永野竜太郎が、怒とうの5連続を含む7バーディ(・2ボギー)の「66」をマーク。トータル4アンダーで、前日の62位タイから一気に上位へ浮上した。

初日はグリーン上の苦戦が影響しスコアが伸びず「フラストレーションがたまっていた」という永野。ライン読みやタッチの合わせ方など、自分の中での迷いがスコアの伸びない原因になっていた。

そんな不安を抱えての2日目だったが、11番パー4(492ヤード)でのチップインバーディで流れが変わった。「ショット自体は全体的にいいので、もうちょっとパットが入ってくれたらもっと良かったんですけど。でもチップインのおかげでいい流れに乗れました」と言うように、迷いのあるパッティングではなく、グリーン外から打ってバーディが獲れたことで流れを呼び込んだ。

なんと、11番から怒とうの5連続バーディを奪取。12番は1.5メートル、13番では5メートルを決めた。さらに14番パー5は2オン2パットでバーディ。15番パー4では3.5メートルにつけてこれを決め切った。

最近では海外メジャー「全米オープン」での活躍(20位タイ)が話題となった永野だが、「USオープンに限らず、今季はそんなに悪いって時がない。自分の中では余裕をもってゴルフができているのかなって思います」と、初日の出遅れを気にすることなくプレーできたのは、好調の裏打ちがあってのこと。

唯一不安を抱えるパッティングについても、「グリーンはタッチが合っていないので、切れるラインが切れなかったり、強かったり弱かったり。無理に合わせるとまたおかしくなるので、合ってくるまで待とうかと思います」という言葉には、気負いや焦りはみじんも感じられない。

「これでいい週末を迎えられそうです。みんな伸びていくでしょうから、自分も伸ばしていけるように」と話した永野。残り2日間、ツアー初優勝へ向けた熱い戦いが始まる。(文・土屋裕一)

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