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2週連続巻き返しで決勝進出 渋野日向子は“完全リベンジ”へ「あと2日次第(笑)」

渋野日向子は7バーディを奪い、スコアを伸ばした(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 2日目◇31日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

まずはリベンジ成功だ。昨年同コースで行われた米女子ツアー「パロス・ベルデス選手権」で米ツアーメンバー入り後初の予選落ちを喫した“ズタボロにされたコース”で、渋野日向子はトータル1アンダー・29位タイで週末への切符をつかんだ。

2オーバー・63位タイのカットライン上から迎えた2日目。出だしの1番、2番ともにショットでチャンスにつけて連続バーディ発進を決めた。だが、5番パー4でティショットを左サイドのペナルティエリアに入れると、ドロップしたあとの3打目はグリーン手前に乗せたものの、およそ15メートルから3パットのダブルボギー。「頑張ればパーでいけたし、ボギーでも上がれた。最初の2つの貯金があって良かった」とふりだしに戻ってしまった。

だが、「まだチャンスはあると思って、しっかり切り替えてできた」。7番パー5では3打目を1.2メートルにつけ、8番は手前3メートルを決めて連続バーディ。9番はアプローチを寄せきれずボギーとしたが、25ヤード打ち下ろす難易度の高い13番パー3、終盤にさしかかる15番、16番ではまたも連続でスコアを伸ばした。

7バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「68」。バーディを量産した一日だったが、「ダメなショットも多かったので、内容的にはあまりよろしくないかな」。ビッグスコアを出せそうなスタートダッシュからのダボ、そして新しく取り組んでいるスイングの感触が悪いとあっては、好スコアを手放しに喜べない。

それでも「パッティングはあんまり迷走することはなかったかな」。“天敵”のポアナ芝を相手に、「昨日よりは当たった感触的にもいいラインに転がっているなというのが多かった。ストロークがちょっと緩んでいる感じがあったので、そこを気を付けようと今日はやってましたかね」と、この日のパット数は『27』を記録した。

126位発進の予選落ち危機から米ツアー自己ベストタイの「64」をマークして急浮上した先週と同様、今週も初日カットライン上からの巻き返し。「1日目に迷走することがいまは多いので、2日目で伸ばせて予選通過できているのはすごくいいことだと思うんですけど、もうちょっと自分にプレッシャーをかけないようにゴルフはしたいなと感じますね」と振り返るが、7位で終えた先週とこちらも同様、残り2日間でさらなる上位を目指す。

「まあまあ、ちょっとは成長したかなって思いたいですね。あと2日次第(笑)」。上位フィニッシュを狙う週末へ。「いいゴルフができれば全然できると思うので、なるべく上を目指して頑張ります」と“完全リベンジ”を誓った。(文・笠井あかり)

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