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上原彩子「すごく大事な試合」 “シード獲得”に向けた運命の一戦へ

上原彩子が運命の一戦に挑む。(撮影:ALBA)

<LPGAドライブ選手権 事前情報◇21日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

今季米ツアー初戦を迎える上原彩子にとって、この試合はより一層大事な戦いになる。今大会の成績によって得られる年間レースのポイントによって、シード権を得られるかどうかが決まるのだ。

2021年7月に米ツアーを一時離れたが、その後公傷制度により昨年8月末に復帰。制度適用により、21年に出られなかった試合数の出場が保障されている。このあいだに上積みしたポイントと2021年に獲得していたぶんの合計がシード獲得の順位を満たせば、シード選手として参戦が可能になる。

現在、上原は合計191.517ポイントを稼いでいるが、昨年シードボーダーラインの80位は379.84ポイントと大きな開きがある。これを超えるためには今大会で単独3位以上、あるいは3位タイ(2人まで)に入らなければならない。

ボーダーラインに向けては「(ポイントを)いっぱい獲らないといけない。わたしにとってもすごく大事な試合。結果につなげていけるようにしたい」と言葉にも力がこもる。

それでも穏やかな口調は変わらない。米ツアー参戦は今年で11年目を迎えるが、今大会の舞台は初めて回るコースでもある。新鮮さを感じながら、「パターもスピードが出ていたし(グリーンが)硬かった。面白いコースなので楽しみですね」と百戦錬磨の技で攻略をしていく。

昨年10月「LPGAメディヒール選手権」以来の米参戦に「久しぶりにアメリカに帰ってこれた」とうれしさも高まるなか、迎える運命の一戦。「(調子は)まあまあいい感じで、あとはどれくらいを試合で引き出せるか。いいスタートが切れるように頑張りたいです」と最後のひと踏ん張りでのシード権獲得を思い描く。(文・笠井あかり)

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