一騎打ちの“優勝”争い!? 寺岡沙弥香がトップ合格、涙を流した2年前の地でリベンジ「また大洗に来たい(笑)」
<JLPGA最終プロテスト 最終日◇1日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6602ヤード・パー72>
2年前の雪辱を果たした。寺岡沙弥香が緊張の最終ラウンドを4バーディ・2ボギーの「70」にまとめ、トータル10アンダーでトップ合格を果たした。首位から出たこの日はボギーが先行したが、終始笑顔のラウンドで2位から出た都玲華と最終組で首位争いを繰り広げ、最後は2打差をつけて逃げ切った。
最終プロテストは3年連続3回目の挑戦。2022、23年はともに1打に泣いた。上位20位タイまでの合格者リストに入れず、涙を呑んできた。「去年でやめようと思った」と数週間寝込んだほどの失意。それでも周囲の励ましもあって再度挑戦。ドライバーの調子が悪く3番ウッド主体の組み立てとなった今回だったが、見事にトップの座を射止めてみせた。
「あまりトップ通過は気にせずと思っていたけど」と、あくまでも合格を勝ち取ることが優先事項だが、途中は都とし烈な争い。そんな状況もプラスに働き、ともに合格。「お互い意識していたかも」と、そんな心地よい緊張感のあったプロテストでも、トレードマークの笑顔がはじけた。
2年前の最終プロテストもここ大洗。「大洗は2年前に大嫌いと思っていたけど、いまはまた来たいと思います(笑)」と涙に暮れた場所が、プロのスタート地点となった今は、最高思い出で上書きされた。
これでトップ合格者の特典として、来季出場権を争うQTはファイナルからの挑戦。そこでまた勝ち上がり、来年は念願のプロ生活をスタートさせる。「ちっちゃい小中学生が私の名前を憧れの選手に挙げてくれるような選手になれたらと思います」。最後はうれし涙を流しながら関係者と喜びを分かち合った。97期生の“1位”として、来年はツアーの舞台で最高の笑顔を振りまくつもりだ。
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