2週分の悔しさを力に変えて…鶴岡果恋が7年目で初の首位発進 大好きなポテチも原動力!?
<Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント 初日◇15日◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456ヤード・パー72>
2018年のプロテストに合格したプロ7年目の鶴岡果恋が9バーディ・2ボギーの「65」で回り、ツアー105試合目で初の首位発進を決めた。圧巻はインから出た前半の9ホール。11番パー4からの2連続バーディで勢いに乗り、残り149ヤードの2打目をピン手前2メートルにつけた14番パー4からは4連続バーディと一気にスコアを伸ばした。後半も残り60ヤードの3打目をピンそば30センチにつけた8番パー5など3バーディを奪取。21年の「ゴルフ5レディス」の最終日にマークした自己ベストにあと1打と迫る完璧ラウンドだった。
「先週やりたかったですね。力を入れていた大会だったので、本当に悔しかった。今週は先週と開幕戦の2週分の悔しさを晴らしたいです」
所属先が冠スポンサーを務める前週の「明治安田レディスヨコハマタイヤ ゴルフトーナメント」はトータル6オーバーの85位タイで予選落ち。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」も決勝ラウンドに進めなかった。予選落ちした前週はその日のうちに地元の神奈川に戻り、「ボギーの原因はアプローチ。コースで重点的に練習してきました」とミス撲滅に取り組んだ。「落ち込んだり、くよくよしないタイプ」が自己分析の性格判断。「悪いことは成長の種。いい機会だと思うようにしているんです」。2週連続予選落ちの悔しさをプラスにとらえてのV字回復。首位に立つこと自体も昨年の「ヤマハレディース」以来2度目のことだった。
今季からブリヂストンスポーツと用具契約を新たに結んだ。「セッティングが決まったのが1月で、まだ試し試しだけど、アイアンの相性はいいです。ドライバーの飛距離も少し伸びました」。新たな武器も3試合目にして自分のものにした。
今季はもう一つ出会いがあった。キャップのつばについたワッペンは新スポンサーとなったスナック菓子メーカー『湖池屋』のロゴ。昨年の「大王製紙エリエールレディス」のプロアマ戦で同組となった同社関係者と意気投合。契約はとんとん拍子で決まった。「昔から湖池屋の大ファンです。一番のお気に入りはサワークリームオニオン(のポテトチップス)。段ボールで送っていただいたり、本当に感謝しています。一日で3袋食べたこともあります。おいしくて止まりません」。大好きなお菓子に囲まれる至福の毎日。ポテチも、恩返しのツアー初優勝に向けて、快進撃も止まらない。(文・臼杵孝志)
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