ドライバーが20Yアップ! セキ・ユウティンに初優勝をもたらした生体力学の先生からのアドバイス
昨季、ツアー初優勝を果たし、メルセデス・ランキング30位で初シード獲得に成功したセキ・ユウティン(中国)。1月から宮崎で長期合宿を行っており、精力的に練習に励んでいる。そんなユウティンに今季の課題と目標を語ってもらった。
「去年はすごく上達できた年だったと思います。特にドライバーの飛距離が224.83ヤードの81位から、245.26ヤードの14位まで上がったことが収穫でした。優勝できたのは、ドライバーやアイアンの飛距離アップが要因だったと思います。7番アイアンの飛距離も145ヤードから150ヤードに。下半身の動きを変えたことで飛距離がアップして、マネジメントが楽になりました」
トップで左足を少し上げる“一本足打法”のイメージに変更したことで、飛距離アップに成功。きっかけは「中国にいる生体力学の先生から『股関節が硬いから、左足を上げないと、(体重が)右の股関節に乗らないよ』と言われました」とのこと。バックスイングでは左足全体を浮かせるつもりでパワーを貯めて、ダウンスイングで左足から踏み込んでいく。自分の身体の特徴を理解したうえでスイングを改造、飛距離アップにつなげた。「もちろん、筋トレやストレッチを入念に行った成果もありますね」ともいう。
合宿での課題は?「リカバリー率59.56%で64位と精度が低かったんです。パーオンできなかったときにアプローチでカバーしたい。去年、平均バーディ数は9位(3.4884)と多かったのですが、ボギー数も多かったんです。リカバリー率を上げることできたら、平均スコアももっと良くなると思います」と、いまはショートゲームに力を入れている。
さらに、「ピンをどんどん狙っていくのが私の持ち味。攻撃的にピンを狙うことをベースに、グリーンサイドにバンカーがあるときなど、どういうときにピンを狙うか、それともセンターを狙うかのコースマネジメントを明確にして戦略を立てたいです」と、アプローチの技術を磨きつつ、コースマネジメントでボギーの数を減らしたいとも考えている。
もともと、171センチのスラリとした長身とかわいらしいルックスからSNSで注目を集め、日本のファンの間でも人気が高かったユウティンだが、初優勝を遂げるなど実力も年々上がってきている。持ち味のパワーゴルフに、簡単にボギーを打たないショートゲームとマネジメントが備われば、今年は昨年以上の活躍が期待できそうだ。
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