前半だけでなんと10勝、絶好調のプロに共通点。頂点穫るなら『Z-STAR』
女王・山下が4勝し岩井姉妹が追いかける
今季の国内女子ツアーで姉の明愛が1勝、妹の千怜が2勝と「台風の目」となっている岩井姉妹。2人とも同じスリクソン『Z-STAR XV』ボールを使っているが、数ある選択肢の中から、なぜこのボールを選ぶのか? 若き飛ばし屋2人に話しを聞くと?
今季の全38試合中、前半の19戦を終えて昨年の年間女王・山下美夢有が4勝。そして、山下に食らいつくのが計3勝の岩井姉妹で、奇しくも3人とも『Z-STAR XV』という前半戦最多9勝のしっかり系のボールを使用している。何がいいのか? 前半だけで2勝して賞金ランク4位につけている妹・千怜の意見はこうだ。
前半戦『Z-STAR XV』で2勝
平均253.31y(8位)賞金4位
岩井千怜
「Z-STAR XVはピンの奥を攻めて戻ってくる球が打てるし、アプローチでもスピンがかかります。打感は硬くも柔らかくもない感じで、ボールがフェースにうまく吸い付いてくれる感じです。私はけっこう打感が好きで、ナイスショットした時のパシーンという音が、自分的には好きな感じ。ちょっとソフト目が好きなので、バターはこのボールを使っていて良かったなって思う場面が沢山あります」(千怜)
ここで、今季の女子ツアーのボール戦線を振り返ってみよう。昨季は全38戦中16勝がブリヂストン『TOUR B』シリーズで、うち12勝がソフト系の『XS』だったが、今年はここに明確な変化が生まれている。今季は前半の19戦でスリクソン『Z-STAR XV』が9勝、『Z-STAR◆(ダイヤモンド)』も1勝。スリクソンのしっかり系が10勝し、ソフト系が強かった昨年の流れを変えていた。
SRIXON Z-STAR XV
1Wの飛びを重視する人に合う
しっかり系。現在女子最多の9勝
前作よりコアの硬度分布を二段階に最適化。ドライバーではより高初速、アイアンやアプローチでスピン量を増し、シングルコアになり打感も向上。シリーズ中、最もしっかりなツアーボール((●主な使用者:小祝さくら、菅沼菜々、桂川有人))
同じボールを使用する姉の明愛も、妹の意見に深く頷く。
前半戦『Z-STAR XV』で1勝
平均253.39y(7位)賞金3位
岩井明愛
「Z-STAR XVは飛ぶしスピンがかかるので、すごく助かっています。風に強い重い球も出せるので、すごく安心感があります。ラフからとか下りのアプローチでも、スピンがかかってくれるので『ナイスパー』っていうのが多い。風の強い日はやっぱり低くて強い球が必要な時もあるんですけど、自分の打ちたい球が出てくれるから嬉しいですね」(明愛)
飛ばし屋の蟬川泰果、櫻井心那は『◆』
岩井姉妹は平均250ヤードを超す飛ばし屋だが、2人ともシリーズ中で最もしっかり系の『XV』の打感もアプローチスピンも気に入っていた。そして、後半に折り返して、同じしっかり系の『Z-STAR◆(ダイヤモンド)』を使う櫻井心那も2勝目を挙げるなど、スリクソンのしっかり系が前半10勝の勢いを後半戦でもそのまま維持。
この『◆』は、シリーズで2番めにしっかりなフルショットスピン量を増すタイプだが、国内男子の飛ばし屋・蟬川泰果も今年からスリクソンに切り替えて「ショットの直進性が増した」と話すなど、その効果を実感する模様。
SRIXON Z-STAR◆(ダイヤモンド)
蝉川泰果も今年から使用しており、
フルショットスピンに太鼓判
シリーズ最多のアイアンスピン量で『XV』寄りのしっかり系。今年からスリクソンを使う蝉川泰果も「球持ちも弾道操作も◎で、ドライバーで初速が出てアイアンでスピンが効く」と話す((●主な使用者:畑岡奈紗、青木瀬令奈、櫻井心那、安田祐香、B・ケプカ、星野陸也))
こう聞くと、「一部のハードヒッターの話しではないの?」と思ってしまいがちだが、ヘッドスピード40m/s前後の山下美夢有をふくめ、我々一般アマチュアと似たスピードの若き女子プロたちは、『Z-STAR XV』を中心にシリーズ3機種から最適なボールを選んで「飛んで・止まって・スコアが出る」を実現している。
SRIXON Z-STAR
シリーズ中、最もソフトで
アプローチスピン量が多い
コアの硬度分布の最適化で飛んで止まるのは『XV』と同じだが、一新したコーティングでアプローチスピン量アップ。ソフト打感でアプローチ重視派に!((●主な使用者:ミンジー・リー、竹田麗央、稲森佑貴、香妻陣一朗))
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