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上田桃子は17番でチャンス外し18番で流れ失う「大事なところでミスが出た」

惜しくも開幕戦Vを逃した上田桃子。上がり2ホールでのミスが響いた。(撮影:米山聡明)

<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇5日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

開幕戦Vはすぐそこだった。上田桃子はトップでスタートした申ジエ(韓国)が停滞している前半に3バーディを奪取。一時は首位に並んだが、17番でチャンスを外してから流れを失い、最終18番パー5でミスが出て、悔しい2位タイに終わった。

トータル9アンダーのジエがいる最終組の1つ前を回って迎えた17番パー4。1打差を追う上田は2.5メートルのバーディチャンスにつけた。それを入れて並び、18番パー5でも伸ばせば、後ろで回るジエに大きなプレッシャーをかけられたはずだった。

しかし、このスライスラインは「風がフォローでどうかなと思っていて、前の組の子が同じようなところから外したのを見ていた。まあ切れましたね…」と右に外す。1打ビハインドのまま18番を迎えた。

勝負のティショットは左のラフへ。「ティショットはそんなに悪くなかったんですけど、セカンドですね。ラフで後ろがもりっとしていた」とライが悪かった。ピンまで残り220ヤードで、優勝するには2オンを狙うしかない場面。「5番ウッドだったので、上から潰していれないと(クラブヘッドが)入るスペースがなかった」と打ったボールはグリーンを大きく右にそれて、ラフに入ってしまう。

それでも最終日のピン位置は左。ピンの手前に落とすスペースはあるため、3打目で寄せれば並ぶことはできる。しかし、そのラフからのアプローチは、大きくショートして手前のカラーに止まり万事休す。入れにいったロングパットはグリーンをオーバーし、結局最後はボギーとなった。

「(18番は)ティショットがフェアウェイにおけなかったのは、けっこう致命的なミスになってしまった。17番のバーディが決まっていたら、ティショットもフェアウェイに行っていたかもしれない」と、前のホールで流れを失った。

そして、「4日間通して全体的にショットは悪くなかった。大きなミスは1日に2回くらいだったんですけど、日曜日のバックナインの大事なところでミスが出てしまった。やっぱり…そんなに悪くなかっただけに残念。昨シーズンからずっと競り負けている。『またか』という感じです」と勝負どころでのミスに泣いた。

最後は「11番のロングでもバーディが獲れなかったのが大きくて、獲れるホールでバーディパットがつけられなかったのがキーなので、今後につなげたいと思います」。悔しさを殺しながらしっかりと話し、取材エリアを後にした。(文・下村耕平)

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