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「初出場、初優勝で!」 高岡玲幸はネクストヒロインツアーデビュー戦でプロテスト敗退の無念を晴らす

マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー初参戦の高岡玲幸が初優勝を狙う(撮影:福田文平)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第10戦 マイナビカップ◇18日 事前◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6398ヤード・パー72>

「初出場、初優勝で!」と強いまなざしで意気込むのは、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに初めて参戦する高岡玲幸(りこ)。1998年生まれの京都府出身で、びわこ成蹊スポーツ大学を卒業している。その後、滋賀県のセンチュリー・シガ・GCで1年間、現在は三重県のジャパンクラシックCCでプロテスト合格を目指して研修生をしている。

高岡にとって同ツアーは「上手くて可愛くて、すごい強い子が出ている印象」。「私とは縁がないな…」と、出場者登録を済ませていたものの、エントリーしていなかった。だが、「25歳までしか出られないことを知って、最後の歳だし!」と出場を決意。今大会のファン投票数ランキングで2位となり、初出場を決めた。

そんな高岡だが、今年のJLPGAプロテストは1次予選で敗退。「今年は3回目の受験で、受かる気でいました。毎年、去年の自分よりも上手くなっていると自負してやっているので、本番で力を出せなかった」と無念を残す。続けて「実力が100パーセント出せなかったというのも、それが実力だって言われたら『そうなのかな』って納得する部分もある」と悔しさ交じりに話す。

「わたし、よく言えば思い切りがいいんですけど、悪く言えばすぐに『まあ、いいや』ってなっちゃうんです。見ないといけない現実から目を背けちゃう。ミスショットしたときにここで耐えてパーを獲りにいくと思わないといけないところを、ミスしたしボギーでいいやって気持ちになる」と、メンタル的な自身の課題を挙げた。

課題克服のために練習ラウンドで行っていることがあるという高岡。「私は距離が飛ばないので普段のラウンドでは一番後ろのティから打つようにしています。絶対パーオンしない距離でいかにパーを取れるか。そしたら、ユーティリティが得意になりました。あとは50、60ヤードぐらいのシビアな局面から2打であがる練習もしたのでショートゲームの精度も上がってきています」と常に苦手なシーンをつくりだし、諦めない気持ちと技術を養っている。

パーセーブが求められる大事なシーンを何度も繰り返し行うことで、「まあ、いいや」から諦めずに「獲りに行く」、どんなアクシデントにも立ち向かう強い気持ちをもてるようになってきている。「なので、私の160ヤードぐらいのセカンドショットとしっかり打つ強気なパター」が見どころと高岡。ネクストヒロインツアーデビュー戦、プロテストの無念を晴らしたい。(文・高木彩音)

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