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瞬間最大風速12.9m/sで傘も差せず… 小祝さくら節「戦いに行くみたい」

さすがの小祝さくらも強風にタジタジ?(撮影:米山聡明)

<ゴルフ5レディス 初日◇1日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>

南から吹いた強風は、最大瞬間風速12.9m/sを記録。そこに雨がプラスされてよりハードさが増した天候には、いつも涼しげな表情を浮かべる小祝さくらも苦笑い。「68」をマークして単独2位でホールアウトするやいなや、「天気がすごすぎて…。疲労感で大変な一日でした。ゆっくり休んであしたに備えたい」と困り顔だった。

曇り空のなかでスタートしたが、午前10時半を過ぎたころに雨は勢いよく降り始め、風の勢いは増した。コースでは左右から吹き付け、上がりのホールは真正面からのアゲンスト。この状況には、「最後とかやばすぎて…。傘が上に差せなくて、正面に差す感じでした。“戦いに行くみたい”ってキャディさんと話していました」と真顔で小祝節をさく裂。雨風と格闘した18ホールを振り返った。

そのなかでも、4番、5番で連続バーディを奪って折り返すと、後半も15番までさらに3つのバーディを奪って伸ばしていった。しかし、16番ではフォローの風に乗せたかったウェッジでの2打目が「ダフったのもあるけど、あまりいかなかった」と20メートルもショート。3パットのボギーを喫して4アンダーでフィニッシュ。少し悔やまれる終盤だったが、「この天候のなかでこの風を考えると、ナイスプレーだと思います」と及第点を与える。

ホステスプロとして迎えた先週の「ニトリレディス」は異常な暑さに見舞われたが、きょうの天気と比較してみると「難しいですね…。五分五分くらい」とタフな連戦を迎えている。ニトリは最終ラウンドが中止となり47位タイに終わったが、「先週のことは忘れました」と気持ちを切り替えてリフレッシュ。開幕前には「3日間大会だと、試合までにたくさん時間が使えてゆっくり過ごせるのでうれしい」と話していた通り、体調とゴルフの調子を整えて好スタートにつなげた。

あすに向けては「なにも考えていないです(笑)」と、こちらも小祝らしいおっとり口調で話すが、今季最後の北海道戦とあって気持ちは高まっている。「最後にいい締めくくりができるように、ベストを尽くして頑張りたいです」。ドライビングレンジにも強風が吹き荒れていることから、練習をせずに足早にコースを後にした。残り36ホールも強風と戦いながら、上位戦線に踏みとどまって最終日を迎えたい。(文・笠井あかり)

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