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「少し休憩させよう」 村田理沙が高校時代から使用する“絶対的エースパター封印”で好発進

愛用パター変更で覚醒? 村田理沙がツアー自己ベストの「67」をマーク(撮影:上山敬太)

<アクサレディス宮崎 初日◇22日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6545ヤード・パー72>

途中、他のものを試したこともあったが、高校時代から“エース”として7年ほど使用してきたパターを思い切って替えた村田理沙が、5アンダーの5位タイにつけた。なかなかラインが読みづらいと、プロたちが口をそろえるUMKカントリークラブのグリーンを23回のパッティングで乗り切り、28歳は開幕からのモヤモヤを払拭した。

開幕前日の練習グリーンに、選手提供用として置かれていたオデッセイの『Ai-ONE ダブルワイドDBパター』を手に取ると「いいかも」と直感が働いた。それがみごとに的中。スタートの10番パー5で5メートルを沈めると、先週まで苦しめられていた3〜5メートルが次々と決まる。

「(予選落ちだった)先週もショットの調子はいいなと思っていたんですけど、チャンスが決められず流れに乗れなかった」と、開幕からの3試合は歯がゆさを感じる日々でもあった。そこで「あまりパターを替えられない」という村田が、宮崎で決断。「これ以上、エースのイメージを悪くしたくないし、少し休憩させようって。絶対に替えようと思った」。これに加えて「合っていなかった」というタッチに意識を集中し、カップをオーバーしても、とにかく距離感を大事にした。

「まずはショットをしっかり調整して、この調子でいけるように。パットが入る、入らないは時の運もあるけど、タッチはあしたも意識していきたいですね」

今季はQTランク15位で、前半戦のレギュラーツアー出場権をガッチリ保持している。ここまで予選落ち、41位タイ、予選落ちと来ているだけに、リランキングに向けてもそろそろ大きくポイントを稼ぎたいところ。もちろん、その先にある初優勝も視野に入れたい。ワイドソールの真新しいピン型パターが、それに貢献するかもしれない。(文・間宮輝憲)

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