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気になる飛距離も「無茶をせず、なんとかコツコツと」 渋野日向子が“好印象”韓国で目指す攻めの姿勢

渋野日向子が好印象の韓国戦を迎える(撮影:ALBA)

<BMW女子選手権 事前情報◇18日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

昨年は米ツアー自身初のホールインワンを達成した「BMW女子選手権」だが、コースが違えばその印象は「全然ない(笑)」。渋野日向子はそう言って笑うが、いい思い出が残っている国であることは間違いない。「いい印象がある国なので楽しみです。今週は4日間アンダーを出せるように頑張りたい」と、アジアシリーズ2試合目を迎える。

初戦の中国・上海では初日、2日目ともにオーバーとしたが、3日目からは連日「68」をマーク。出遅れからトータル4アンダーの41位タイまで順位を上げて終えた。「手ごたえがいいとは思わないけれど、なんとかアンダーにできたということを、前向きにとらえています」。最終日には7つのバーディを量産。大会終了後にはまず反省点が口をついたが、この2日間のゴルフは兆しになり得るかもしれない。

火曜日に勝みなみと18ホールを回り、プロアマに入っていない水曜日はレンジでの練習のみとなった。昨年よりはコースは打ち上げ、打ち下ろしが緩やかであるものの、「アップダウンも多いし、あまり変わらんかなと思います。グリーンも速いし、プラスでかい。同じホールで番手がどれくらい変わるだろう」と、中には縦幅が50ヤード以上もある“超”広大グリーンを警戒する。

グリーンはアンジュレーションに富んでいることもあり、ロングパットは残したくないところ。縦距離を合わせることがカギのひとつとなるが、「いまのところあまり風がない印象。アップダウンがあるぶん平坦なところで打つことは少ないと思うけど、自分の体調も含めて計算していきたい」と、早くなりがちな「リズム」も意識しながらマネジメントに徹していくつもりだ。

最近はドライバーのキャリーが落ちていることも気になってはいるが、そこはうまく割り切るしかない。「飛ぶ選手とは違うコースを回る感覚にもなってしまうけどそこは仕方がないと。ここから終わりまでに飛距離を伸ばせるかというとすごい難しいので、無茶をせず、なんとかコツコツと最後まで突き進めたら」と話し、シーズン佳境に入っていく。

ポイントランキングは来季シード権獲得のちょうどボーダーラインとなる80位につけているが、この韓国戦で一気に浮上したい。「アジア4週間は予選落ちがないというところで、なるべく初日から攻めていきたいという思いもある。そこで稼いでおかないと。残り試合も少ないので頑張りたい」。先週からは「アレすけはゴルフバッグについてるから(刺繍)」と、5番ウッドのヘッドカバーを愛犬・朔(さく)をモチーフにしたものにスイッチ。「超かわいい」と新たな“相棒”も携えながら、初日から攻撃姿勢を貫いていきたい。(文・笠井あかり)

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