J・スピースが 新7番アイアンで“エース”達成 マスターズ前哨戦で自身4度目
「マスターズ」に向けて最後の仕上げ、「バレロ・テキサス・オープン」に出場しているジョーダン・スピース(米国)。初日のラウンドは序盤からボギーが先行と苦しいスタートだった。
前半を「38」、後半に入っても14番パー5はティショットを右に曲げて打ち直し。『7』のダブルボギーにすると4オーバーまで後退したが、16番パー3(199ヤード)、「7番アイアン」で打ったフェードショットがピン前約9メートルに落ちると、1バウンドしてそのままラインに乗ってカップイン。大歓声がコースに響くと同組で回っていたルーカス・グローバー(米国)、松山英樹とそのキャディらとハイタッチで喜んだ。
勢いに乗ったスピースは続く17番パー4、フェアウェイバンカーから4メートル弱につけてバーディ。上がり3ホールで3打伸ばすと、1オーバー「73」の80位に踏みとどまった。「185ヤードのフェードを打って、風に乗せていこうと思った。思った通りのショットが打てたので、すぐにティを拾ったんだ」と歩き出したら大歓声が起きた。
この7番アイアンは今週バックに入れたばかりの新品のクラブ。「変えたのは7番アイアンだけ」でその理由は、使っていた7番アイアンが54〜5ヤード飛びすぎていたからだという。「理由は分からないんだけど、水曜日のプロアマの後調整して、新しいクラブを持ってきてもらったら5ヤード距離が落ちた。だからも7番アイアンを新しくしていなかったら、ホールインワンは出なかった。おもしろいよね」と笑った。
とはいえ、予選通過には第2ラウンドでの好プレーが必要。2月のジェネシス招待では過少申告で失格となり、フロリダスイングではアーノルド・パーマー招待を30位で終えた。その後のプレーヤーズ選手権、バルスパー選手権は2大会連続の予選落ちとなっている。
「自分では良い感触があるのに結果にならず、ものすごくフラストレーションが溜まっている。14番のティショットも自分が狙っていたところよりも5〜6ヤードも右に行ってしまった」と苦戦を強いられている。「このエースが良い流れになってほしい」と、次週のマスターズに向けて復調に望みを掛けた。(文・武川玲子=米国在住)
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