石川遼はティショット安定で17位浮上 左手首は「痛いけどゴルフには影響がないので大丈夫!」
<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目◇26日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7216ヤード・パー72>
「このドライバーで曲がったらしょうがない、というスペックになっているなという感じです。3日間をやって思います」と振り返った石川遼。36位タイからスタートしたこの日は、6バーディ・2ボギーの「68」と、3日間で一番いいスコアで回り、17位タイまで浮上してきた。
特に後半はティショットが安定していた。フェアウェイを外したのは6番パー5だけで、それも「ドロー回転が入っている右のプッシュなので、すごくいいミスが出てくれた」と、結果は右ラフも納得のドライバーショットだった。
今週の練習日からドライバーのシャフトを少しやわらかい、つかまりのいいものに変更して、タイミングが合っている。「左のミスは2割くらいを保ったまま、右のミスが減ってきている。つかまりを良くしたら普通は左のミスが増えるはずなんですけど」とミスの幅が狭まった。自分の想定よりも右に飛んだり、左に飛んだりせず、出球がそろっている印象だ。
「逆球が減ったりとか、出球を間違えないというところは、飛ぶクラブになればなるほど大事。出球がそろってきて、そこから曲がるか曲がらないかになってきた」。練習日のときから感触は良かったが、この3日間で信頼できるエースドライバーへと昇格しつつある。
また、“出球”はパッティングで石川が重視しているポイントでもある。朝の練習グリーンではレール型の練習器具とティペグを使って、出球をチェックするのがルーティン。「コースではいいパットをすることしか考えてない。“いいパットとは何か”ってなると、自分のなかでは出球を思ったところに出すこと。ストロークも考えてないですね。その確率を高めていけたらと思います」。コーライグリーンでのパッティングも3日目にして「貢献度に関してはきょうが一番良かった」と振り返る。
そして、2日目に引き続き、左手首にはテーピングが巻かれていた。「痛いんですけど、ゴルフには影響がないという意味の分からないことが起きている。フォロースルーでフェースローテーションを抑えたいので、左手で我慢しているイメージはあるんですけど、実際はまったくできていないから、負担がないんだと思います」と“問題なし”を強調。。深刻さは感じられない。
実は左手首を痛めたのは「この1カ月」のことで、原因は「不明」だという。手のヒラを地面につける腕立て伏せは痛くてできないが、こぶしを握れば可能だという。最後に「全然ゴルフに影響はないので大丈夫です!」と笑顔でアピールした。(文・下村耕平)
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