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ツアー2勝の澤田知佳は「海外のQTを」 最終プロテスト常連の円角有希は「国内でいろんな試合を」【98年組の卒業コメント】

今年でマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーから卒業する円角有希(左)と澤田知佳(右)(撮影:福田文平)

今季15試合が予定されていたマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーは、無事に全日程が終了。同ツアーには年齢制限があり、「ツアーファイナル」を制した佐々木理乃をはじめとする1998年生まれの選手たちは今年で卒業となってしまう。今回は、澤田知佳と円角有希の2人に話を聞いた。

16年に「全米女子オープン」へ出場するための予選会を勝ち抜き本戦出ており、同ツアーでは2勝を挙げた澤田知佳(さわだ・ちか)。ネクストヒロインツアーに参戦したきっかけはやはり19年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の制度変更によって、出場できる試合が激減したことが大きい。「試合がなくなってきたので、こういう試合があるんだと思って出ようかなと。試合がないなかで、こういう試合を作ってくださってありがたかったです」。

そんな澤田の思い出に残るのは、22年の第6戦「リオン・ドールコーポレーション/ゼビオグループチャレンジカップ」。2回目の優勝を飾った地でのラストマッチの際には「感慨深かったです」と、感じるものがあった。

「ちょっと苦い終わり方ですね」と最終戦は28位タイと悔しい結果に終わったが、「海外のQTを受ける予定です。台湾とか、タイやヨーロッパも考えてます。試合数を増やすためっていうのと、周りの人も海外のQTを受ける子が多かったので」という。

「いつも投票してくださってありがたかったです。卒業しますが、他の試合でも頑張って成績を残せたらなと思います」。

4年連続で最終プロテストに駒を進めるも、悔しい結果が続いている円角有希(えんかく・ゆうき)。昨年からネクストヒロインツアーに参戦し、「今年から2日間競技が増えて、試合感があってよかったです。試合になると力が入ってオーバースイングになる癖があるので、テストの練習じゃないけど、ネクストヒロインツアーの試合で意識して回れたのがよかった」と、経験を積めるいい場になっていたという。

また、「ネクストヒロインツアーの試合に出るようになって、友達が増えて、テスト会場で会ったときに気持ちが楽になることもあった」と、違った側面からも同ツアーへの魅力を感じていた。妹からアマチュア資格を外すと相談されたときは「おすすめしました」と、出場を後押ししたほどだ。

円角は「来年からは出られなくなって試合数が減るので、いろんな試合を見つけて出たいなと思います。海外は今のところ考えてません」と、国内で経験を積んでプロテスト合格を目指していく。

それぞれの道は違えど、最終的に目指す場所は同じ。来年どんな結果が待っているか、各選手の動向に注目したい。

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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