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「ドライバーでフェードは打てない」はずが… 堀川未来夢がまさかの球筋変更で2位発進

大会初日を5アンダーで終え、笑顔を見せる堀川未来夢(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇19日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

前週の「日本オープン」初日に4アンダーで首位タイ発進を決めながら「今はちょっとドライバーが圧倒的不安要素があって」と語っていた堀川未来夢。2日目、3日目にスコアを落としたものの、最終日は「68」でまとめて3位タイに入った。

そして迎えた4度目の「ZOZOチャンピオンシップ」初日は、6バーディ・1ボギーの「65」をマークし、日本勢最上位となる首位と1打差の5アンダーで滑り出した。「自分の中ではそんなにパターが入ったという感覚はなくて、欲をいえばもっと伸ばしたかった」と好ラウンドを振り返る。最終18番パー5こそティショットを左の林に曲げてトラブルとなったが、「それ以外は特にトラブルもなく、体力の消耗もなくいいラウンドができたなと思います」と、マネジメント通りのゴルフだったことを明かす。その18番もパーで締めくくった。

堀川未来夢は飛距離が出るゴルファーではない。高確率でフェアウェイをとらえる3番ウッドでのスティンガーショットを武器に、そこから、まさにマネジメントを駆使して、国内メジャー2勝を含むツアー4勝を手にしてきた。

そんな堀川が日本オープンでは「途中からは全部難しかったので、最終日は全部スプーン(3番ウッド)でした」と、驚愕の事実を明かした。石川遼が全ホールドライバーを握って2位に入った大会で、堀川は不調なドライバーを封印して戦っていたのだ。

それだけに、「最近はドライバーの打つ回数が増えていて、昨シーズンは一日2球、3球でしたけど、最近は毎日40球、50球くらい打っている」。開幕前日の昨日も長い間、ドライバーの調整に取り組んでいた。今週は米ツアーセッティングで長いパー4も多いため、スコアメイクにドライバーは必須。そこで堀川はドライバーの球筋をドローからフェードに変えた。

プロなら打ち分けられて当たり前と思うかもしれないが、マネジメントの鬼でもある堀川は「ドライバーでフェードは打てない、スプーンではドローは打てない、アイアンでドローは打てない」と割り切って戦っている。クラブごとに逆球を完全排除することで、計算外のミスを起こらなくしているのだ。そんな堀川が、今週はドライバーでフェードを打っている。これは事件といってもいいだろう。

球筋を変えた理由について堀川は、「フェアウェイウッドのスティンガーショットが自分の中では一番得意なショット。フェアウェイキープする上で一番活躍してくれる。その感覚でドライバーを打ちたいなと思っている」という。ドライバーは替えることなく、「腰の使い方をかなり意識して」球筋を変えている。

最終ホールではそのドライバーが左に飛んだものの、「ほかのホールではミスなくいけました」と、スイング改造1週間目で早くも手応えを感じている。

初日をトップと1打差で終え、ドライバーに不安がなくなってきたとなれば、優勝の2文字も期待してしまうが、「自分のマネジメントはせいぜい今日の5アンダーくらいだと思う、優勝とかはまだレベルではないなと思います」と淡々と話す。

それでも、米ツアーの選手たちについては、「もちろん高いレベルで海外のコースに行ったら差はでるかもしれないですけど、手の届かないところではないっていう感覚はあります。考えてやればチャンスはあるなという気はします」と頼もしい言葉も飛び出した。

「昨日の練習くらいから感覚が良くて、これを続けていればいいなという感覚にたどり着いた」。3番ウッドのスティンガーショットが一番得意なショット。それをドライバーに落とし込めれば、2日目以降もいいプレーが期待できそうだ。(文・下村耕平)

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