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四つ巴のPOで急浮上 遠回りしたプラチナ原石が“薄氷”も獲得【初シード選手の顔ぶれ】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

小倉彩愛が50位で初シード獲得(撮影:米山聡明)

“メルセデス元年”と呼ばれシード争いがメルセデス・ランキング(MR)に一本化された2022年。全38試合が行われ、50位以内に入った選手には来季のフル出場権が与えられた。来年を彩る新たな精鋭たちはどのようなプレーヤーなのか。初めてシードを獲得した選手を紹介していく。今回は小倉彩愛(さえ)。

プレーオフを制したのはこの選手【写真】

岡山県出身で、00年生まれのプラチナ世代。17年「日本女子オープン」では2日目にホールインワンを達成するなど上位争いを演じて3位フィニッシュ。ローアマチュアに輝き、一気に注目を集めた。以降も活躍をみせていたが、腰痛のケガもあり、初挑戦の19年プロテストは不合格。そしてコロナ禍に突入したことがマイナスな気持ちを助長し、「本当に本気でゴルフをやめようかと思っていました」と進路に悩んだ。

しばらくゴルフから離れるが、それでも戻ってきた。昨年6月の最終プロテストに合格すると、QTは12位。前半戦出場権を獲得した。

そして、いきなりスポットライトが当たる。4月の熊本戦「KKT杯バンテリンレディス」の最終日を3位タイで迎えると、首位に並んでホールアウト。植竹希望、同じくプラチナ世代の西村優菜、吉田優利との“四つ巴”のプレーオフに残った。「プレーオフで同世代の3人と戦えるのは、すごいうれしい気持ちでした。ここまできたら優勝したかったですけど、まあでも簡単には勝てないかな」。後に2時間以上に渡る死闘は、悔しくも2ホール目で脱落することとなった。

それでも2位タイに入ったことで、MRは23位にランクイン。「ほけんの窓口レディース」は5位タイ、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」は10位タイと上位に食い込んだ。リランキングを突破してレギュラーツアーを戦い抜くと、ボーターラインを下回ることはなく、最終的にはMR50位で“薄氷”もシード権獲得。ルーキーイヤーでその切符をつかみ切った。

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