呆然自失のなか固めた決意 西村優菜が米ツアー最優先を明言「向こうで経験したい、強くなりたい」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
JLPGAアワードに出席した西村優菜 会見で米ツアー最優先を明言した(撮影:福田文平)
21日に都内のホテルで行われた『JLPGAアワード2022』に、今季2勝を挙げた西村優菜が出席。今月11日まで行われた来季の米国女子ツアー出場権をかけた予選会(Qシリーズ)から戻り臨んだ晴れの舞台で、「今年の目標であった複数回優勝を達成してここに来られたのはうれしい」と話した。
その後の会見では、1つの決意を示した。8日間計144ホールにわたる予選会はトータル15アンダー・24位でフィニッシュ。序盤から継続的に出場権が得られる上位20人に2打及ばなかったラウンドを終えると涙も流した。そこから10日が経過。まだどれくらいの試合に出られるかを正確に測ることは難しいが、「出場権がおりてくる試合は、向こうで出て頑張っていこう」という意思を改めて表明した。
「(予選会が)終わった後、何日間かは何も考えられない」という時間も過ごしたが、気持ちを固めた。「海外メジャー優勝へ何が一番成長できるか。向こうで経験したい、強くなりたい。1年間向こうで、と思ってQシリーズも受けたので、そこを捨てたらもったいない」。現時点では2月中旬から始まるアジアシリーズ3試合など序盤の大会は、出場できる人数が少ないため、出場優先順位での参戦は厳しい見込み。3月以降に米本土で行われる試合のなかで、出られる場所を模索していくことになりそうだ。
そのなかで結果を残し、5月の「コグニザント・ファウンダーズカップ」(ニュージャージー州)終了時に行われるリシャッフルで優先出場順位をアップさせて、後半戦の試合数を増やす—、というのが今描いている青写真。「限られた試合数だけど、リシャッフルを通過して1年間戦いたい。将来的な目標に向け、いい1年にしたい」と腹をくくる。
試合に出られない時期に、日本でどう過ごすかなど考えるべきことも多いが、「まずはリシャッフルまで(米国で)頑張る」というのが本線。オフは100ヤード以内の精度や、「Qシリーズでもったいない部分があった」というパッティングを重点的に鍛えていくつもりだ。「(Qシリーズは)いままで経験した4日間で一番タフだった。辛い経験をオフの前に経験できたのは、ある意味良かった」。与えられたチャンスを生かすため、この冬に最善を尽くす。
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