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セッティング担当や解説という“裏方”を経験 コース攻略の幅が広がった【細川和彦のゴルフ道】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

裏方の仕事を経験してプレーの幅が広がった細川和彦(撮影:福田文平)

50歳以上のプロゴルファーが持てるテクニックを駆使して真剣勝負を行う国内シニアツアー。レギュラーツアー通算8勝の細川和彦は、昨年シニアデビューを果たして賞金ランキング2位。将来的にはチャンピオンズツアーへ挑戦する夢も持つ。第2のツアープロ人生を充実したものにと燃える細川の横顔に迫る。(取材/文・山西英希)

細川和彦がセッティング担当の試合に長男・和広さんが出場【写真】

■シード落ち後にツアーのセッティングに携わる

レギュラーツアーを長年経験した選手にとって、シニア入り後の最初の戦いは試合勘といってもいい。谷口徹、手嶋多一、藤田寛之、宮本勝昌らのようにレギュラーツアーの出場権を保持しながら50歳を迎えて、間を空けることなくシニアツアーに移行できる選手は極めて少ない。多くの選手は、40代前半ぐらいにレギュラーツアーのシード権を失い、その後は推薦をもらって数試合に出場するか、下部ツアーに主戦場を移すことになる。

もっとも、それすら叶わないことも多く、ミニツアーを転戦する選手も少なくない。細川和彦も、44歳になる2014年にレギュラーツアーのシード権を失うと、その後はABEMAツアーに出場していたが、その数も徐々に少なくなっていった。

できれば、試合勘を失うことなくシニアツアーにデビューしたかったが、そんな細川を救ったのがトーナメントにおけるコースセッティングの仕事だった。「日本ゴルフツアー機構の青木功会長から手伝ってほしいと声を掛けてもらったんです。ちょうどシード落ちしたときだったので複雑な気持ちでしたが、思い切って引き受けることにしました」。国内男子ツアーのコースセッティングアドバイザーの肩書を持つようになる。

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