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ZOZOチャンピオンシップ最終日の「悔し涙」と「うれし涙」【舩越園子コラム】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

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久常涼はバンカーからセーブならず…悔しさは糧になるはずだ

久常涼はバンカーからセーブならず…悔しさは糧になるはずだ(撮影:岩本芳弘)

今年の「ZOZOチャンピオンシップ」に出場した日本人選手は松山英樹を含めて16名。連覇が期待されていた松山は残念ながら振るわず40位タイに終わったが、12位タイになった中島啓太と久常涼は、客観的に見れば「大健闘だった」と言っていい。

久常涼は3打目にこのリアクション【写真】

とはいえ、PGAツアーを目指している2人にとって、トップ10入りを逃したことは悔しい終わり方。とりわけ、最終ホールでボギーを喫し最後の最後にトップ10圏外になった久常にとっては、痛恨の終わり方だった。

8位タイで迎えた72ホール目のパー5。久常は右ラフからの第3打を打とうとしたとき「頭が真っ白になった。プレッシャーなんでしょうね。当たった感じが無かった」。グリーン手前のバンカーにつかまり、3メートル半のパーパットはカップに蹴られてボギー。最後に落とした1打によって自身をトップ10圏外へ押し出す結果になった。

トップ10入りできれば、再来週のPGAツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」への出場権が得られ、そこで再び頑張ればさらに次戦へ、と繋いで行く道が開けるはずだった。PGAツアー選手になることを渇望している久常にとってそれは千載一遇のチャンスだったが、そう思えば思うほど、彼が感じるプレッシャーは増大していったのだろう。

ホールアウト後は悔し涙が止まらなかった久常だが、この日彼が初めて肌で感じた感覚こそが、彼が強い憧れを抱いているPGAツアーならではの緊張感であり、厳しさだ。松山もマスターズや全米プロで悔し涙をボロボロ流したが、かみしめた悔しさが彼の飛躍への何よりのエネルギーになってきた。

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