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「難しいと考えると難しくなる」シンプルさを求める上田桃子へ、コーチからのプレゼント | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

上田桃子は辻村コーチをキャディに従え難関コースに挑む(撮影:ALBA)

全米女子オープン 事前情報◇31日◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638ヤード・パー71>

「難しいと考えると難しくなるんですよね」。コースについて聞かれた上田桃子から返ってきたのは禅問答のような言葉。だが、その真意は簡単。様々な情報などを用いて思考を巡らせるほど、難易度が上がるというものだ。

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だからこそ、求めるのは「いかにシンプルにできるか」ということ。「目から入ってくる情報で行きたくなるところだったり、試合となれば様々なことが起こって難しくなる。その中でいらないものをなるべくそぎ落として、なるべくセンターに攻めていくとか。そういった気持ちが大事になると思います」。直前のホームコースでのラウンドでもやるべきことを「番手間の距離のイメージの持ち方」、「ショートゲーム」の2つに絞ってチェックを重ねてきた。

シンプルを目指す上田へ、今大会ではキャディを務める辻村明志コーチから粋なプレゼントがあった。「出場が決まってから“全米女子ではこういった球が必要”など要望を言われていました。正直、かなりハードルが高くて難しくてどうにもならないと思っていたんです」。だが、来てみると違った。「難しいのは難しいんですけど、意外と…という感じでした。相当発破をかけられていたので(笑)」。自分の持っている力でも戦っていける。そう思わせるには十分だった。その気持ちは考えすぎを抑制し、余裕にもつながる。ひいては冷静な判断につながるというわけだ。

「自分の力を出し切る。それは最低限やりきりたい。それができればいい戦いになると思います」。技術が高まってきたからこそ、戻りたい原点。難攻不落のコースでシンプルな思考法が突破口を開く。(文・秋田義和)

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