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シニアのシード落ちのピンチを乗り越えて 今季は賞金王&公式戦のタイトルを狙う“勝負の一年”【鈴木亨のゴルフ道】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

まもなく56歳になる鈴木亨は今季はシニア賞金王を狙う(撮影:山上忠)

50歳以上のプロゴルファーが持てるテクニックを駆使して真剣勝負を行う国内シニアツアー。レギュラーツアー時代から勝負にこだわり続ける者もいれば、新たな気持ちで挑む者もいる。今季、密かに爪を研いでいるのがプロ34年目を迎えた、55歳の鈴木亨だ。レギュラーツアーで8勝を挙げ、シニアツアーでも5勝を挙げているが、どちらのツアーでも賞金王と公式戦でのタイトルはない。今月28日に56歳となる男は、今季勝負の年と燃える。鈴木のゴルフ観や技術に触れながらその横顔に迫る。(取材/文・山西英希)

「奇跡みたいな優勝」昨季最終戦での鈴木【写真】

■故障から1Wの飛距離が200ヤードに落ちた時期も

名門・日本大学ゴルフ部で主将を務め「日本アマ」のタイトルを獲得するなど、アマチュア時代からエリート街道を歩んできた鈴木亨。レギュラーツアーで18年連続シード権を保持するなど長年活躍し、シニア入り3年目の2018年には年間3勝を挙げて賞金ランキング2位と、順調な“シニア生活”を送っていたが55歳となった昨年、シード落ちの危機に陥った。

2021年3月、シニアツアーの開幕前に鈴木は右手人さし指に違和感を覚えていた。原因不明のしびれが消えなかったのだ。「体のほかの部分には異常がないし、レギュラーツアーの選手が数多く出場する山口県オープンでも2位タイに入りましたからね」と、鈴木。ゴルフ自体は順調な仕上がりを見せていたが、悪い予感は当たる。

開幕戦の「金秀シニア沖縄オープン」に出場すると18位タイには入ったが、飛距離が落ちていることに気がついた。さらに、翌週の「ノジマチャンピオンカップ箱根」でも2日間を戦い抜いたものの、背中の痛みに襲われ大会終了後のプロアマ戦ではチョロが頻発したという。

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