「とにかく向こうにかじりつく」 金谷拓実が全米プロ、米ツアーにかける思い | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
金谷拓実は約1カ月の休養を経て、全米プロへ(撮影:高橋淳司)
昨シーズン、国内男子ツアーで2勝を挙げて賞金ランキング2位になった男が苦しんでいる。金谷拓実は今年、国内での出場はまだないが海外で9試合に出場して6試合で予選落ち。ここまではなかなか結果を出せないでいる。いま抱えている課題は何なのか。今週の「全米プロゴルフ選手権」出場を前に日本で金谷に話を聞いた。
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世界のトップ64人しか出られない「WGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー」こそ、東京五輪金メダルのザンダー・シャウフェレ(米国)のいるグループステージを突破して、決勝トーナメントに進んだものの、「アーノルド・パーマー招待」や3年ぶりに出場した「マスターズ」ではカットラインに1打届かず予選落ち。「バレロ・テキサス・オープン」や直近の「RBCヘリテージ」では思うようにプレーできず。シード獲得を目指す米国男子ツアーでは、マッチプレーを除いて決勝ラウンドに進出できていないのだ。
金谷はここまでの苦しい戦いを振り返り、「悔しい結果ばっかり…それでも試合ごとに手応えがあったりもして、今シーズンはまだ残りの試合がありますし、しっかり準備をしていい結果を出したい」と前向きにとらえている。
米ツアーで戦うために課題に感じているのは、やはり飛距離だ。「去年もアメリカでなかなか結果が出ていなかったので、何が足りないのかなって自分なりにいろいろ考えています。もちろん飛距離は足りていないので、それを補うためにいろいろやっているんですけど、それが結果に出ないですね」とため息交じりに話す。
金谷の米ツアーでのドライビングディスタンスは287.2ヤード。これを米ツアーのランキングに当てはめると188位となる。昨シーズンの国内男子ツアーでは、287.1ヤードで41位。日本ではそこそこ飛ぶ選手でも、米国に行けば飛ばない部類に入ってしまう。もちろん飛距離がすべてではない。飛ばなくても強い選手がいることは確かだ。ケビン・ナやパトリック・リード(ともに米国)も280ヤード台後半にいる。
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