宝塚に学ぶエンターテイメントビジネスの神髄【原田香里のゴルフ未来会議】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ノリノリでヅカポーズを披露 左から渋野日向子、成田美寿々、原英莉花（写真は2019年）（撮影：村上航）

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。最近、衝撃的な“宝塚デビュー”を果たした原田香里です（笑）。

キレがあります 成田美寿々のこん身ヅカポーズ【写真】

宝塚に対する知識もあまりなかったのですが、知人に声をかけていただいて出かけた“宙組”公演で「うわぁ〜！」と感動。最高の舞台で華麗に輝いている演者のみなさんを見ながら、裏方さんに思いを馳せてウルっと来てしまう経験をしたのです。

『エンターテインメントビジネス』という大きなくくりで、プロゴルフツアーとの共通点もたくさん見出しました。そしてたどり着いたのは「舞台に立つ者に輝いてもらうためには、裏方との密なコミュニケーションは絶対に必要だ」という結論だったのです。果たして、ゴルフの世界、特に私が選手として、理事として働いていた女子ツアーは、その辺りうまくできているでしょうか。今一度、考えるべき時期に来ていると思います。

東京宝塚劇場での宙組公演は、2階席からでも華やかさに夢中になってしまうような素晴らしいものでした。大階段でのレビューなんてもう、すごくきれいで…。主役だけでなくどんな役の方も、毎日の血のにじむような努力があるからこそ、あれほどの舞台を演じられるのだろうと思いました。素敵な衣装、凝ったステージ、そこに引き込んでくれる音楽、息をのむ演出…。さらには、チケット販売や劇場経営など、裏方さんそれぞれのプロとしての仕事がしっかりあるからこそ、宝塚歌劇団は、これほどの舞台を長い間続けていられるんだな、ということも想像しました。

そうです。いつの間にか私は、感動した宝塚の世界を、自分が生きているゴルフの世界と重ね合わせていたのです。