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“勇敢なオーストラリアの星”  右手を失ったジャック・ニュートンが72歳で死去 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

オーストラリアで愛されたジャック・ニュートンがこの世を去った(写真は2001年)(撮影:GettyImages)

オーストラリアのプロゴルファー、ジャック・ニュートンが亡くなった。72歳だった。15日に家族が明らかにし、「健康状態の悪化」として、アルツハイマーを患っていた。

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ニュートンは1975年、カーヌスティで開催された「全英オープン」でトム・ワトソン(米国)と18ホールのプレーオフを戦ったが、1打及ばず2位。80年は「マスターズ」でセベ・バレステロス(スペイン)に次ぐ2位に入った。79年の「オーストラリア・オープン」を含むオーストラリアツアーで3勝、米ツアー1勝と欧州ツアー3勝を挙げている。

83年7月、母国オーストラリアのシドニー空港で、自宅に戻るために急いで小型飛行機に乗り込む際にプロペラに巻き込まれる事故に遭った。右手を切断し右目も失明する、生死をさまよう重症だった。一命はとりとめたが、選手生命は絶たれた。このときニュートンは33歳。ゴルファーとして全盛期だった。

「1971年から83年まで、プロゴルファーとしての熱く素晴らしい戦いは勇敢な姿で、オーストラリアの輝く星だった」と、ニュートンの家族はコメントを発表した。選手生活は終わってしまったが、地元で“ジャック・ニュートン・ジュニアゴルフファンデーション”を設立。またスポーツコメンテーターやコース設計でも活躍し、多くのチャリティー基金の設立に尽力した。

左手だけでスイングし、ゴルファーとしてプレーは続行した。「とにかく子供にゴルフを教えるのが大好きだった」とニュートンを支えたのはジャッキー夫人。家族は娘でプロゴルファーのクリスティー・ニュートン(43歳)と、米サウスカロライナ州で生まれた長男のクリント・ニュートン(40歳)。ラグビー選手で、2013年には米国代表としてワールドカップにも出場している。

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