決勝進出はただの通過点 タイガー・ウッズが狙う“6着目のグリーンジャケット” | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 S・シェフラー -8 2 任成宰 -3 C・シュワーツェル -3 松山英樹 -3 S・ローリー -3 6 H・バーナーIII -2 K・ナ -2 D・ジョンソン -2 C・スミス -2 10 J・トーマス -1 順位の続きを見る
プレーできただけでなく…その先の期待も(撮影:GettyImages)
<マスターズ 2日目◇8日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7510ヤード・パー72>
決して思い通りには動かない右脚でのプレー。18ホールを回るだけでも困難なはずだが、それでもタイガー・ウッズ(米国)の言葉は、自信に満ち溢れている。選手生命を脅かした昨年2月の自動車事故からの復帰戦は、予選ラウンドをトータル1オーバーの19位タイで終え決勝に進出。それだけでも驚くべきことだが、会見では「日曜日のバックナインで優勝のチャンスをつくるだけだ」と口にした。
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痛みを感じさせないプレーは、この日も続いた。強い風が吹き前日の1アンダーからスコアを落としたが、ただでさえタフなコンディションを、大きな“ハンデ”を抱えながら乗り越えた。「このコースをテニスシューズを履いて歩くだけなら問題はない。でも僕はショットを打ち、時にはボールをコントロールしなければならない」。それを聞くだけでも、とんでもない光景を目の当たりにしていることを感じる。
序盤5ホールで4つスコアを落としながら、4つ奪ったバーディで盛り返した。「ジョーイ(キャディ)には何とかしてイーブンパーに戻そうって言っていたんだ。簡単な寄せをミスして、戻せなかったけどね」。目標達成とはいかなかったが、10番パー4でベタピンにつけた一打など、キレのあるショットを随所で披露。スコアを伸ばすたびに、雷鳴のような歓声がきょうもオーガスタに響いた。
前日に比べ冷え込んだ2日目を終えたが、明日はさらにその寒さが厳しくなることも予想される。右脚の痛みは、激しさを増す可能性もあり、ウッズも「重要な1日になる」と考えている。ただ心配するような言葉はそれだけ。むしろ、現在トップのスコッティ・シェフラー(米国)との9打差をいかに縮めるかが重要課題になっている。「日曜日のバックナインに入る時に5〜6打差だったら、チャンスはある」。ただ出場し、予選を通過するだけでは物足りない。しっかりと6着目のグリーンジャケットを見据えている。
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