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松山英樹はなぜ一週間“同じ柄”のポロシャツを着続けるのか?【ウェア担当に聞く】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

左上段から時計回りに、「アーノルド・パーマー招待」の最終日、3日目、プロアマ、2日目、初日のウェア 見事に同じ柄の色違いだ(撮影:GettyImages)

今週いよいよ「マスターズ」が開幕する。注目はなんといってもディフェンディングチャンピオンとして大会に臨む松山英樹だ。そんな松山のウェアのこだわりがすごい。上の今年3月の「アーノルド・パーマー招待」の写真を見てもわかるとおり、大会一週間を通して、同じ柄で色違いのウェアを着続けているのだ。その法則は昨年のマスターズでも、今年優勝した「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でも変わらない。その理由について、[昨年のマスターズでも一週間同じ柄のウェアでした【フォトギャラリー】]()

「松山プロが大会前に用意するポロシャツは必ず、同じ柄が6色以上セットとなっています。通常は3〜4色で、こんなリクエストがあるのは彼くらい。そこには開幕前の練習で得られた、ベストな感覚を保ち続けるために、ポロシャツを変えたくないという理由があります。だから彼は、カラーは変わっても、同じデザインのポロシャツで試合に臨もうと考えているんです」

繊細な松山ならではのこだわりだが、同じ素材のウェアなら同じ柄でなくても変わらないのでは? 「実は同じ素材から作られたストライプ柄と、チェック柄のポロシャツを松山プロが試着したときがあるんです。同じ素材のはずなのに、松山プロは『肌触りが違う』と指摘されました。最初はその原因がわからなかったのですが、ストライプ柄とチェック柄では、染料の量や染みこむ場所が違うので、それで違和感を覚えたのではないかと思います」と岡田氏は話す。今では染料すら均一にすることを目指している。

サイズについては、松山が『[デサント]()』を着用した16年以来、19年にわずかな調整が入ったくらいで、ポロシャツのマスターサイズはほとんど変わっていない。「その感覚はすごく繊細で、用意したサンプルの製造工程で生じる、個体差レベルのほんのわずかな違いも、すぐに気づいてしまうんです」と岡田氏は驚く。そこに常にベストなサイズ感で戦いたいという思いを感じる。

もちろん、サイズ感だけでなく、機能面に対しても強いこだわりがある。松山のポロシャツには、肌に触れる裏地部分がメッシュとなった『サンスクリーン メッシュリバース』というポリエステル100%の素材が使われている。

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