表情にも余裕が見られる畑岡奈紗（撮影：福田文平）
＜シェブロン選手権 事前情報◇30日◇ミッションヒルズCC ダイナ・ショア トーナメントC（カリフォルニア州）◇6884ヤード・パー72＞
優勝者にしか許されない特権である池に飛び込む準備は。そう聞かれた畑岡奈紗は答えた。「今週借りている家にプールがあるので、練習じゃないですけどね（笑）」。言った後に「もちろん冗談ですよ（笑）」と白い歯を見せたが、開幕前日にそんな冗談が出るほどいいメンタルで今季メジャー初戦に臨めそうだ。
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ミッションヒルズは好きなコースの1つ。「いつ来ても素晴らしいコンディションですよね」。その難しさも毎回お馴染み。「ラフが長いですし、グリーンも日に日に硬くなっている。週末に向けて仕上がりそうですね」とメジャータイトルへの道はそう簡単ではない。
気になるのが、フェアウェイが例年よりもやわらかいこと。自身の調子もあって「思ったよりも距離が稼げていません。長いクラブになるときもあると思う」と飛ばし屋有利のコースコンディションでネガティブな点も。だが、飛距離よりも大切なことがある。「大事なのはフェアウェイキープ。そこを意識していきたい」。練習日には弾道計測器、トラックマンを使い、動画を撮りながら長時間の打ち込みを敢行。「試合ではスイングのことは意識しないでゲームに集中したい」という状況を作るために準備してきた。
ここまで6試合で積み上げたバーディ数は99個。これは現在、米女子ツアーで最多だ。畑岡自身は知らなかったと言い、「ということは…（笑）」と自虐的に笑うが自信にもなる。「バーディを獲れないと始まらない。拾えるところでしっかりとパーセーブができれば上に行けるということ」と優勝まで紙一重のところまできている。
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