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師匠・岡本綾子の前で初めての恩返し 春の嵐が生んだ綾子軍団総出演の大逆転ドラマ【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
岡本綾子の前で勝てたことが何よりうれしかった
歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまでの鮮やかな記憶。かたずを飲んで見守る人の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。
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1988年5月8日。ゴールデンウイークの最終日は、良く晴れた日曜日だった。東京都稲城市の東京よみうりカントリークラブでは、国内女子プロゴルフトーナメントのコニカカップワールドレディス最終日が行われていた。
ゴルフ場を、春の装いに身を包んだ1万2519人の大観衆が埋め尽くしていた。主役は、文句なしで岡本綾子。前年のマツダジャパンクラシックで米国人以外で初の米ツアー賞金女王を決めたばかりだった。
すでに1月から米ツアーを転戦していた岡本が、日本で戦うのは年が変わってからは初めてだった。
平日にもかかわらず6131人が詰めかけた大会初日は岡本と同じソフトボールの出身で、仲の良い小林洋子が3アンダーの「69」を叩き出し、単独首位に立つ。これが「綾子ファミリー劇場」のプロローグとなる。
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