フジクラが最新『デイトナ スピーダー エックス』を発表! 究極のスピードで“叩ける”超意欲作
最高の素材にこだわり最強の飛距離性能を実現した『デイトナ スピーダー』シリーズ。最新モデルでは、振りやすさにもこだわり、より多くのゴルファーが最大飛距離を伸ばせるシャフトに仕上がった(撮影:田辺直喜)
藤倉コンポジット株式会社は3月10日(木)、“最大飛距離をより多くの方に提供する”最新シャフト『デイトナ スピーダー エックス』を発表。税込価格88,000円で4月7日から発売をスタートする。
女子ツアーでも絶大な人気を誇る『スピーダー』シリーズの倍近い価格設定で発売される同シリーズのコンセプトは「地球上にある材料で最高に飛ぶシャフトを作る!」こと。一見するとかなり高額なモデルに感じてしまうが、「弾き」、「強靭なしなり戻り」、「再現性」といった要素を満たすために、最高級の素材を“採算度外視”で盛り込んだ超高性能シャフトとなっている。
実際、『デイトナ スピーダー エックス』には、最高の弾きを生む『トレカM40X』、圧倒的なインパクトの強さを作る『90tカーボン』、強靭なしなり戻りを実現する『RC15%プリプレグ』といった素材が惜しげなく投入されている。そこにバランス性に優れた金属繊維「ボロン」を加えることで、シャフトとして最高峰の性能と抜群のフィーリングを実現している。
とはいえ、ここまでは前作『デイトナ スピーダー』でも実現できていたことだったが、最新作の魅力は最高級素材で実現した究極のスピードを制御しつつ、「叩ける」ようになったことにある。発表に先立ち、都内の練習場で開催された試打会に参加したゴルフライターの田辺直喜は、前作からの明らかな進化を感じたと話す。
「当時、ALBA誌の編集部員として担当していた「新・ギア総研」という連載で前作の『デイトナ [スピーダー]() エックス』では見事なまでに改善されていました」(田辺)
前作の『デイトナ [スピーダー]()」というモデル名に合ったヘッドの走りを感じられるシャフトだった一方で、切り返しで間を作りにくく、タイミングを取るという意味で、難しさがあったのも事実。
一方、最新の『デイトナ スピーダー エックス』は、手元が滑らかにしなるよう剛性分布を見直しており、前作よりもはるかにタイミングが取りやすいシャフトに仕上がっている。
「前作にはなかった切り返しの間が、しっかり感じ取れるのが最新モデルの特徴です。気持ちよくタメを作りつつ、ダウンスイングの後半からインパクトにかけてはシャフトが強烈にしなり戻って、ヘッドが走っていく感触があります。『デイトナ スピーダー』の究極のスピード感を損なうことなく、これだけ叩ける要素を追加してきたのは、素直に驚きです」(田辺)
メーカーの発表によると、『デイトナ スピーダー』の飛距離性能をより多くの人が体感できるようストレートからフェードを持ち球とするゴルファーの声を反映する形で、シャフトの設計を見直したとのこと。
「これだけ走り感のあるシャフトなのに、普通に打ってフェード、強く叩いても引っかかることなく真っすぐ飛んでくれました。面白いのは、フレックスが硬くなるほど、しなり戻り感が強くなる分、ヘッドが軽く感じられたことです。かなり幅広いヘッドスピードのゴルファーが強いしなり戻りを生かした飛びを体感できるのではないでしょうか」(田辺)
まさに、シャフトの走りを追求し続けてきた[スピーダー]() エックス』。ヘッドスピード以上に飛ばしたいと願うゴルファーにとっては、救世主となりうるシャフトだと言えるだろう。
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