タイガー・ウッズを抜いて世界No.1になった『フィジーの怪人』【きょうは誰の誕生日?】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
2003年の賞金ランキングは1位がビジェイ・シン、2位がタイガー・ウッズだった(撮影:GettyImages)
メジャー3勝を含む、米国男子ツアー34勝、3度の賞金王に輝いたビジェイ・シン(フィジー)が、きょう2月22日で59歳を迎えた。1982年にプロ転向してから今年で40年余り。40代でタイガー・ウッズ(米国)を抜いて世界ランキング1位にもなったレジェンドだ。
フィジー出身で、熱心なゴルファーだった父からゴルフを学び、1982年にプロ転向。アジアや豪州、欧州ツアーで力をつけて93年から米国男子ツアーへ。同年の「ビュイック・クラシック」で初優勝を挙げ、新人賞を獲得する。98年に「全米プロ」を制しメジャー初優勝。00年にはマスターズで勝利し、03、04年は2年連続で賞金王に輝いた。
41歳となった04年は、まさにシンの年だった。2月の「AT&Tぺブルビーチ・ナショナル・プロアマ」で勝利すると、8月の「全米プロ」、9月には出場3試合連続優勝など、なんと年間9勝をマーク。264週にわたり世界ランキング1位を守ってきたウッズを引きずり下ろし、世界ランキング1位を奪取した。このとき、ウッズは28歳、シンは41歳。若手の台頭が顕著な今の時代ではちょっと考えられない出来事だろう。
シンの40代でのPGAツアー勝利は「22」で、サム・スニード(米国)の17勝を抜き、40代での勝利数は1位。キャリア通算の勝利数は、欧州ツアーなど世界のツアーで22勝。PGAツアー・チャンピオンズ(米国シニア)の4勝を足すと「60」を数える。
とにかく練習量が多いことから「練習の虫」と言われた。なかでも、左ワキにグローブを挟んだ練習が印象的で、インパクト付近で手元が低い位置を通る再現性の高いスイングは、努力の賜物と言えるだろう。
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