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遅れてきたプラチナ世代の実力者 食トレなどでパワーアップし本格参戦へ【注目ルーキー報告書】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

昨年からその実力の高さの一端をうかがわせる小倉彩愛(撮影:GettyImages)

3月3日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける今季の国内女子ツアーで、今年もフレッシュなルーキーたちが本格的にプロゴルファーとしての第一歩を踏み出す。そこで昨年末に行われたQTで上位になり、レギュラーツアーを主戦場に戦う選手を紹介。今回は小倉彩愛(さえ、QTランク12位)。

小倉彩愛のドライバースイングを連続写真で解析

2017年に千葉県の我孫子ゴルフ倶楽部で行われた「日本女子オープン」は、1人の女子高生アマチュアが注目を集めた。それが当時岡山操山高2年だった小倉だ。アマチュアによる72ホールの大会最少スコアとなるトータル11アンダーをたたき出し3位に。その後は日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチーム(日本代表)メンバーとしても活躍した。古江彩佳らとともに、プラチナ世代を代表する選手と評された一人として知られる。

19年に初受験となったプロテストでも、もちろん注目を集める存在。しかし腰痛が大きく影響し61位タイで涙を飲んだ。その直後には「ゴルフを辞めようと思った」という考えが頭をもたげていたことも後に明かしている。それでも周囲の支えもあり競技を続行。2度目の受験となった昨年6月のプロテストに合格した。

さらに同年末のQTも1次から勝ち上がり、最終も12位でクリア。これで第1回リランキングまでのほぼ全試合に出場できることが決まった。この直後には「オフに体力、技術をアップしたい。(具体的には)修正力をアップしたい」と話しており、1月までは「毎週試合があって休みがないので、1年間戦える体を作りたい」と体力面に注力。さらに「1日5〜6食」の食トレも敢行し体重アップを目指した。

こうして2月からは技術的な練習にも着手。見据えているのは「リランキングをクリアしてシード獲得、そして優勝」という目標だ。昨年はレギュラーツアー3試合に出場し、すべて予選を通過。ステップ・アップ・ツアーでも4試合中3試合でトップ10入りを果たしている。遅れてきた“プラチナルーキー”が、その実力をさらに発揮するに違いない。

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