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「顔と胸が右を向いたまま下半身だけ左へ」 吉田優利は上下の捻転差でドローを打つ【モリモリさんのスイング談義】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ダウンスイングで顔と胸を右に向けたまま、下半身だけ左へ重心移動することで大きな捻転差が生まれ、クラブが低い位置から入ってくる(撮影:上山敬太)

2000年度生まれの“プラチナ世代”・吉田優利は、昨シーズン2勝を挙げてメルセデス・ランキング22位に入り、初シードを獲得した。トータルドライビング8位の飛んで曲がらないドローボールを武器とする吉田のドライバースイングを、堀琴音らを指導する“モリモリさん”こと森守洋氏に解説してもらおう。
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ドローの理想形! 吉田優利のドライバースイング【連続写真】

ティックトッカーとして有名な吉田プロですが、スイングはTikTokの技術をも上回ります。

オーソドックスなアドレスで、クラブの重心をとらえたセミストロンググリップです。バックスイングはシンプル。全盛期のパク・セリのように、下半身はほぼ動きません。左ヒザもあまり動かずにトップポジションまでいきますので、優れた柔軟性と可動域が見てとれます。

そして、何といってもスイングの一番の特徴は、ダウンスイングでの上半身と下半身の捻転差。顔と胸がトップポジション時の右を向いたまま、下半身だけが左へ重心移動し骨盤旋回に入ります。上下の分離が大きいので切り返しで自然と間合いが生まれ、結果として上体が右回りして(右肩が少し低く下がり)ダウンポジションでクラブが非常に低いシャローな位置から下りてきます。これはドローを打つ理想的な動き。スライサーは吉田プロの逆で、上下の捻転差が作れないため、上体が左回りして右肩がかぶって下りてくる人が多いです。

全体的には下半身リードするタイプの選手。同じ辻村明志コーチに習う上田桃子プロと非常に似た体の使い方、クラブの使い方をするので、これからも優勝を重ねていくだろうと感じます。

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