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球筋変更も実らず…長年守ったシードを喪失 それでも福田真未には光が見えている【女子プロ逆襲の2022年】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

最終戦でいい表情だったのにはワケがある(撮影:GettyImages)

2014年に賞金ランキング27位に入り初シードを獲得。以降守り続けてきた“シード選手”という肩書を、福田真未は昨季喪失した。だが昨年を振り返り、そして今季に向けた話をする表情は明るい。

ドレス姿も似合います

コロナ禍により20-21年の統合となったシーズン。オフにはプロ野球選手で現・東京ヤクルトスワローズの内川聖一と自主トレを行うなど万全を期して臨んだ。だがツアーは中止が相次ぎ、20年シーズンは6月の「アース・モンダミンカップ」が開幕戦となった。初戦は17位タイ。悪くないスタートを切ったが、その後は伸び悩む。結局この年は13試合に出場して、トップ10に入ったのはかつて初優勝を挙げた「伊藤園レディス」のみ(8位)。これも優勝争いとは無縁の位置からスタートして、追い上げてのものだった。

年が明けてからもなかなか成績はついてこない。そして予選落ちが相次ぐなかで6月に1つの決断を下す。球筋をドローからストレート気味のフェードに変えたのだ。「あまりにもフックが強くなって、左へのミスがより出るようになってしまっていたので…。ボールがコースのなかになかなかいない状況でした」。シーズン中としては異例だが、もうなりふり構ってはいられなかった。

こうして劇薬を投じたことで成績も劇的に回復…といきたかったが、そう簡単にはいかない。「当然ですがアドレスでは今までと逆に向かないといけない。左を向いたときに“このまま左に行っちゃうんじゃないかな”って思ったり…スイング調整に時間がかかってしまって、スコアをまとめるのにいっぱいいっぱいでした」。試行錯誤を繰り返すが、ツアー転戦中とあってなかなか量をこなすことはできない。

何とか上向いてきたのは、シーズンも終わりかけの11月。「ようやく左に振り抜けるようになって、思った球が出るようになってきましたね」。その集大成が自身最終戦となった「大王製紙エリエールレディス」だった。シード獲得のためには優勝以外に道がないという状況のなか、3日目に5位タイに浮上すると最終日は一時は首位に立つプレーを見せる。最終的に勝利には手が届かなかったが、優勝争いができる状態になったこと、そして緊張感があるなかで「しっかりと左に振り切って行けた」と取り組んできたことは全うできた。

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