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高橋彩華はセットアッパー? 「静かなバックスイングなのに飛距離が出る」【モリモリさんのスイング談義】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

セットポジションから投げるように、トップまで下半身の使い方は静か(撮影:岩本芳弘)

高橋彩華は今シーズン50試合に出場して予選落ちはわずかに4回、トップ10は21回と抜群の安定感が光った。未勝利ながらメルセデス・ランキングは8位、1シーズンの獲得賞金は自身初めて1億円を突破。パーオン率は賞金女王の稲見萌寧に次いで2位というショットメーカーで、2人とも奥嶋誠昭氏がコーチを務める。2020-21年シーズンを鮮やかに彩った高橋のスイングを、堀琴音らを指導する“モリモリさん”こと森守洋氏に解説してもらおう。
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稲見萌寧のドロー版! 高橋彩華のドライバースイング【連続写真】

高橋プロはショットメーカーなのがわかるとても効率の良いスイングです。フェードヒッターの稲見プロのドロー版という感じ。ドローヒッターなので、稲見プロよりもいい意味で少しあおる動きが入ります。

バックスイングでは、ほとんど体を使う感覚がないように見えます。上がっていくクラブと腕に引っ張られたぶん、体が回るといった感じのトップで、下半身があまり大きく動かないのが特徴。野球でいえば、“ワインドアップ“ではなく“セットポジション”からのピッチングのようです。

三塁にサヨナラのランナーがいて、スクイズを警戒しながらクイックモーションで投げるときは、左足があまり上がらないですよね。高橋プロも左足があまり動かないで、ターゲット方向に引っ張りながらバックスイングを上げている。体の効率的な使い方はツアーでも一番かもしれません。

本来、女子ゴルファーは、飛ばしたいので本能的にもっとバックスイングで体を大きく使う傾向があります。稲見プロと同様に、体よりもクラブの動かし方を重視しているからだと思いますが、「バックスイングはこれから迎えるインパクトのための準備にすぎない」という意識がないとこれだけ静かにバックスイングできない。高橋プロのようなスイングはPGAツアーには多いのですが、女子にはあまりいません。

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