リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 宮里優作 -9 2 星野陸也 -6 3 谷原秀人 -5 永野竜太郎 -5 5 上井邦裕 -4 稲森佑貴 -4 池村寛世 -4 8 岩田寛 -3 J・パグンサン -3 香妻陣一朗 -3 順位の続きを見る
ムードメーカーのトッド・ペク 人柄だけでなく、実力も折り紙付きだ（撮影：上山敬太）
＜ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇3日◇東京よみうりカントリークラブ（東京都）◇7023ヤード・パー70＞
いいショットを打てば「グッドショット！」、入らなくても惜しいパットを打てば「ナイストライ！」、いいパーをセーブすれば「ナイスパー！」。選手の応援だったり、ゴルフをする人なら自分のラウンド中に発するセリフだ。現地で観戦するとプロ同士でもよく、そういう声が聞こえてくる。
この日、逆転賞金王を狙う木下稜介、金谷拓実と同組で回った韓国生まれ、米国籍の30歳トッド・ペク。「ビューティ」「グッショ！」「ベリーナイス！」、ときおり日本語で「二人ともナイスパーです」と、二人がいいショット、いいスイング、いいパットをするたびに大きな声で“本場の発音”で称えた。聞いていて心地いい発音である。
「日本の選手はみんな優しいので、声をかけてくれる。僕もそれに応えるように返している。木下稜介は同じ年で仲がいいので」としたが、その声は人一倍大きい。「グループの雰囲気は本当に大事。一人がいいプレーをしていると、他の選手もそれに乗せられていいプレーをします。逆に、一人悪いと引きずられることもある。自分はグループの雰囲気をよくしようというのはあります」とその理由を教えてくれた。実際、ペクが声をかけることで、組が明るくなるように感じる。木下は後半失速したが、金谷とペクはともに「67」と伸ばして上位進出の足掛かりをつくった。
韓国生まれのペクは9歳で移住したニュージーランドでゴルフを覚え、大学はサンディエゴ州立大学に進んだ。フレッシュマン（1年生）のオールアメリカンに選ばれるなど頭角を現し、2012年のプロ転向後は中国や米国下部ツアーなどでプレー。19年に日本ツアーに本格参戦し、わずか10試合で初シードを獲得した。身長186センチ、体重105キロの大柄な体で、19年にはトータルドライビング（ドライバーの総合力）1位に輝いたショット力が持ち味。それだけでなく、同年のリカバリー率で1位と、ショートゲームも得意とする。今大会は昨年に続き、2回目の出場となる実力者だ。
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