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「松山選手のような攻める姿勢を」 世界を知る進藤大典氏がポイント加点制の大会でジュニアに伝えたこと | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

進藤大典氏は自身の大会から“第2の松山英樹”誕生を願う

松山英樹の元専属キャディを務めた進藤大典氏が27日、中学・高校生を対象にした大会「アイダ設計presentsステーブルフォード ジュニアチャレンジトーナメント」を初めて開催した。全国の男女中学生と高校生計140人が参加して、各部門1日競技で実施。一般的なストロークプレーではなく、ステーブルフォード形式(※後述)で行ったことに、世界を知る男からジュニアゴルファーへのメッセージが込められている。

松山英樹と優勝トロフィーを掲げる進藤氏

2013年から松山英樹とともに世界と戦ってきた進藤氏。現在はテレビ解説をはじめメディア活動や講演などで活躍中だが、昨年、ジュニアゴルファーとラウンドしたことをきっかけに今大会の計画を始めた。「コロナ禍でゴルフをやる回数が減ったり、試合がなくなったという話しを聞きました。久しぶりのゴルフを楽しそうにやっている姿を見て、次世代のゴルファーのために力になれることはないかと考えました」。世界最高峰の舞台で経験したことを活かしたジュニア大会を開くために、自ら奔走して準備を進めてきた。

進藤らしさを出すために、競技形式はステーブルフォードを採用。ステーブルフォードとは、各ホールのスコアに応じてポイントを加算し、合計ポイントで勝負を決める。今大会はアルバトロス12ポイント、イーグル8ポイント、バーディ4ポイント、パー2ポイント、ボギー1ポイント、ダブルボギー0ポイント、トリプルボギーはマイナス1ポイントに設定。バーディ以上のスコアを出せばよりポイントが稼げる仕組みだ。

世界のトップ選手を見て進藤が感じたのは、攻める姿勢、あきらめない気持ち。今年のマスターズを制した松山を例に挙げ、「最終日のバックナインでトップに立っていてパー5の13番、15番で逃げずに攻める気持ちってなかなか持てないと思うんです」。ステーブルフォードはボギーをたたいても、バーディをたくさん獲ればポイントを伸ばせる。「最後まであきらめずに攻めることができる形式です。普段から攻める意識を持ってもらいたいですね」とこの形式で開催した意図を話す。

また、ダスティン・ジョンソン(米国)らのコーチとして有名なクラウド・ハーモン氏にジュニアに教えるのに必要なことを聞くと、「スイングよりもマネジメントだ」と言われたという。今大会の舞台となった成田ヒルズCC(千葉県)は、米国男子ツアーの「プレーヤーズ選手権」の開催コースであるTPCソーグラスをはじめ、世界の難コースを設計したピート・ダイ氏の設計コースで、多くのホールで池が絡む。「これだけ池が絡んでスリリングで戦略性の高いコースは日本にはなかなかない。マネジメントの大切さも伝わり、世界で活躍するためにふさわしい舞台だと思いました」と、競技方法だけでなくコースでも最高の環境を整えた。

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