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「ここで頑張ろうというパワーは…」 手嶋多一が2年連続“失格”大会から、いざ最終戦へ | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

タフに戦うベテラン ここが踏ん張りどころ!(撮影:鈴木祥)

カシオワールドオープン 事前情報◇24日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

レギュラーツアーとシニアツアーを掛け持ちして出場してきた手嶋多一が正念場を迎える。今季は『生涯獲得賞金25位以内』の資格で出場してきたレギュラーツアーだが、先週を終えて賞金ランキングは76位。ボーダーラインの65位にいる小鯛竜也を抜くには約350万円必要だが…。

手嶋多一のドライバースイング【連続】

そんな苦しいシーズンは、8月以降レギュラーとシニアに出ずっぱり。休みなく戦ってきた。逆転シードに向けて10月の「日本オープン」からは4戦連続で予選通過、今季最高の13位を記録した大会もあった。そして先週の「ダンロップフェニックス」でも初日に好スタートを切ったかに見えたが、スコアの誤記入により失格。実は昨年大会でも同じミスをしており、「いいゴルフをしただけに、ヒザから崩れ落ちそうな感じでした」と、思わぬミスを悔やんだ。

窮地に追い込まれたが、今週は2007年に優勝を遂げている大会でもある。最後のチャンスにかけることになるが、「なかなかここで頑張ろうというパワーはないんです」と、気持ちも体力も予想外の失格で落ち込むばかり。「気持ちはトム・ワトソンにいってます」と、来季出場権をかけたファイナルQTの会場攻略が頭の中を支配する。

すでに先週には同会場で練習ラウンドも済ませており、なんとかそこで最後の勝負に出る構え。コースは距離も短く「曲がらなければボクの飛距離でもいける。なんとかツアーメンバーになって、試合に出られるために頑張りたい」と気持ちを整理した。

加えて、以前まで6日間の日程だったファイナルQTも、いまは4日間。53歳の手嶋にとってはプラスに働きそうだ。先週は不幸にも金曜日からオフになり、「ぶっ倒れて寝ていました。50歳を越えてレギュラーでやるのは厳しい」と弱音も口をつくが、なんとかここ高知で、最後の踏ん張りを見せたい。(文・高桑均)

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