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「勝つのは技術だけじゃない」 15勝目を挙げた谷原秀人が若手の“気になる”ところ | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

谷原秀人が金谷拓実ら20代の若手について語る(撮影:上山敬太)

「オジサン、がんばりました」。16日の今日、43歳の誕生日を迎えた谷原秀人。2日前には、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、賞金王争いをする23歳の金谷拓実を1打退けて5年ぶりのツアー通算15勝目を挙げた。ジュビッグ・パグンサン(比律賓)と並んで1978年生まれは今季最年長優勝者だ。

谷原秀人のこん身ガッツポーズ【写真】

谷原がツアー初優勝を挙げたのは2003年の「マンダムルシードよみうりオープン」。ツアー2年目の24歳は、最終日ベストスコアの「64」をマークして尾崎将司、尾崎直道、伊澤利光らビッグネームを逆転しての優勝だった。

当時、20代での優勝者は星野英正、田島創志、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)と谷原を含めて4人だった。「ゴルフは脂が乗る30代が強い」と言われていた時代で、ツアーの中心は30代。伊澤利光、片山晋呉、藤田寛之、宮本勝昌、手嶋多一、深堀圭一郎ら、15人が優勝者に名を連ね、その上の40代は、倉本昌弘、尾崎直道、友利勝良、室田淳と47、48歳の4人が勝っている。「20代がなかなか勝てない」と言われるなか、谷原は若手の中心選手としてベテランと対峙していた。

18年後の今季は大きく時代が変わった。賞金王争いをする金谷拓実や星野陸也をはじめ、香妻陣一朗、片岡尚之、杉山知靖、浅地洋佑、そしてアマチュアの中島啓太ら20代の優勝者が多い。ここまで27試合で優勝者は20人いるが、20代が12人と6割を占め、30代は3人、40代は5人。日本人に限ると14人中11人が20代で、30代は木下稜介のみ。40代は谷原と岩田寛の二人。優勝に手が届かなくても初シードを決める20代も増え、完全にツアーの中心の世代が変わった。

谷原の目には最近の若い選手はどう映るのか。「技術的には昔と違って(スイングを)ビデオで撮ったり、コーチがいっぱいいたり、僕らの時代とは違うので、うまい子が多いですね。金谷(拓実)クンとか、石坂(友宏)クンとか、若い子にしたらレベルが違うなというくらいいいモノを持っている。当然ながら上位でやっている子たちなんだなって思います」。全体的なレベルの高さを感じつつも、賞金ランキング1位の金谷、未勝利ながら賞金ランキング18位につける石坂ら、上位選手には技術の高さを感じるという。

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