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「落ちぶれるのが怖かった」賞金女王・鈴木愛の“苦悩”と励みとなった“私と似ている”もう一人の女王 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 鈴木愛 -10 2 勝みなみ -9 西郷真央 -9 4 ささきしょうこ -8 山下美夢有 -8 6 全美貞 -6 菊地絵理香 -6 林菜乃子 -6 福田真未 -6 鶴岡果恋 -6 順位の続きを見る

苦難を乗り越えた鈴木愛 両目からは大粒の涙がこぼれた

苦難を乗り越えた鈴木愛 両目からは大粒の涙がこぼれた(撮影:米山聡明)

資生堂 レディスオープン 最終日◇4日◇戸塚CC(神奈川県)◇6570ヤード・パー72>

17回目の優勝は忘れられない涙の味となった。鈴木愛が2019年「伊藤園レディス」以来、2年ぶりとなる優勝に「こんなに長く勝てないと思っていなかった。もう少し優勝争いができると思っていた。本当に長かった。この優勝で今後が変わる」と目頭を熱くさせた。

最後は素晴らしい笑顔でした【大会フォト】

賞金女王は悩んでいた。新型コロナウイルスの影響により、20年と21年が統合となった今シーズン。開幕戦の「アース・モンダミンカップ」で、プレーオフまで持ち込み2位に入り「そこから何となくまた勝てると思っていった」。だが、ここが長いトンネルの始まりだった。

練習しても練習してもうまくいかない。成績も出てこない。周りから「やりすぎだよ」とか「休んだら?」という声も聞こえてくる。「でも、うまくなるには練習しかない」。そう思ってがむしゃらに取り組んでも結果は出ない。「意味がないのではないか…」自他ともに認める『練習の虫』は半信半疑のままクラブを振り続けた。

結果、ゴルフがどんどん分からなくなった。「考えれば考えるほど、どういう風にプレーしていたっけって分からなくなったり。練習ではうまくできるのに、試合になると曲げたくないから手でこねたり。何をやってもうまくいかなくなりました」。キャディに相談しても、選手に相談しても、さらには小林浩美会長に相談してもなかなか答えは見えてこない。「テレビで自分がどうなっているか見たいけど、成績が下だから映らない(苦笑)」。たくさん練習をして結果につながって「何となくうまくできていた」鈴木にとって初めてと言っていい挫折となった。

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