姉・華からは「ハグ」の激励 脇元桜が“満身創痍”のなか3度目の正直へ | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
脇元桜は腰痛の不安を乗り越え3度目の正直を目指す(撮影:福田文平)
<JLPGA最終プロテスト 事前情報◇21日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6337ヤード・パー72>
決戦まであと1日となった静ヒルズCC。3度目の受験を前に、「ゴルフの調子は悪くない」と話す脇元桜の表情が、どこか冴えない。その理由は体調にある。先月の終わりに、中学時代から抱えている腰痛が“再発”し、その痛みが左臀部(でんぶ)まで広がっているという。
異変が起きたのは、5月21日。茨城県のザ・ロイヤルGCで受けたプロテスト第2次予選最終ラウンドの最中だった。突然ギックリ腰のような症状が出て、「棄権もよぎった」というほどの痛みに襲われた。ハーフターンにコルセットを巻くなど応急処置。後半はバーディもなく、トリプルボギーも叩くなど苦しいプレーを強いられたが、なんとかトータル8オーバー・24位タイで最終へのチケットを手にした。
その後は、地元の宮崎県で治療をし「なんとかゴルフができる状態」にまでは戻っている。しかし、腰痛は昨年も1カ月ほどクラブを握ることすらできない状態にまで追い込まれた原因にもなっただけに楽観はできない。「普段に比べて5〜6割くらい」のスイングを強いられるが、局所麻酔のブロック注射を打ち、痛み止めの飲み薬を携え、さらに普段治療してもらっている鍼灸師にも帯同してもらうなど、できる限りの手を尽くしてプレーしていく。
そんな脇元を支えるのが、家族の応援だ。先週、プロで活躍する姉の華が宮崎に帰ってきて激励を受けた。「ファイナルの雰囲気もあると思うけど、桜らしく頑張ってきてねと言ってもらいました。ハグをして、お互い頑張ろうって」。仲良し姉妹は、桜にとって初めてのプロテスト受験となった2018年に、同じ会場でともに第2次予選を戦ったこともある。一足さきにプロになった2学年上の姉は、妹と一緒にツアーを戦う日を待ちわびている。
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