青木瀬令奈が語る4年ぶりVの秘話 原点回帰とコーチが諦めさせたこと | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
7年をともにしてきた青木瀬令奈と大西翔太氏(撮影:村上航)
「宮里藍 サントリーレディスオープン」で4年ぶりとなる優勝を挙げた青木瀬令奈。2015年に初シード、17年に初優勝と順風満帆だったが、そこからはシードこそ守るものの2勝目はなかなか遠かった。そこから今年はなにが変わったのか。青木自身が語ってくれた。
■飛距離が求められるなかで たどり着いた原点回帰
コロナ禍の影響、そして調子が上がらないなかで「潮時を考え始めていた」という青木。それを救ったのが、青木と同じ高級腕時計メーカーのリシャールミルと契約を結ぶレーシングドライバーの松下信治(のぶはる)さんの言葉であり、カーレーサーが行う心拍数を抑えるための練習法、ということは多くのメディアが報じてきた。それらとともに「技術的なことで今回の優勝につながった部分」と青木が挙げたのがスイングだった。
「前回優勝してからも1ヤードでも飛ぶように、よりよくなるようにと毎オフのようにスイングを変えてきました。ですが、今回のオフに自分の体の長さであったり重心位置であったりと改めて自分の体を測定してみたら、優勝した17年のスイングが結局自分に合っていたと分かりました。ということで、原点回帰ではないですが、そのときのスイングに戻すではないですが、そこに向かってやっていこうとなりました」
そう決めてからはコーチ兼キャディの大西翔太氏とともに、スイングを調整していった。「例えば優勝した時にあったフライングエルボー(バックスイング時、トップ時に大きく右のワキが空いた状態)を直していたのですが、それは悪くなかったんじゃないかな、と戻しました」。ほかにも当時取り組んでいたリディア・コ(ニュージーランド)のようなAスイング(リディアの当時のコーチであるデビッド・レッドベターが提唱する生体力学の知識を採り入れたスイング)も参考にした。
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