全米OP出場の石川遼ら3選手 東京五輪代表確定なら『アスリートトラック』で日本プロ出場の可能性も | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
今週の全米オープンに出場し、東京五輪代表の可能性を残す左から星野陸也、石川遼、浅地洋佑(撮影:上山敬太)
今週の「全米オープン」に出場する石川遼、星野陸也、浅地洋佑は、帰国後14日間の隔離期間があるため、2週間後に控える国内メジャー「日本プロゴルフ選手権」には出場できない。しかし、日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は、定例理事会後の会見で「五輪代表が確定すれば2週間の隔離は軽減できるのではないかと、スポーツ庁とJOC(日本オリンピック委員会)と交渉して少しずつ見えてまいりました。出場の可能性は残っていると思っております」と述べた。
全米オープン終了後に更新される世界ランキングで東京五輪代表2名が決定される。13日発表の世界ランキングで15位につける松山英樹の代表は確定。同78位の星野、同85位の金谷拓実、同130位の今平周吾と続くが、今週の試合に出場しない金谷と今平が星野を逆転することができないため、可能性があるのは全米オープンに出場する同145位の石川と、同336位の浅地洋佑のみ。ただし、星野を逆転するには、単独4位以上の成績が必要となる。
プロゴルファー日本一を決める日本プロだが、現状の日本政府が決めたルールのなかでは、現在賞金ランキング1位の星野、同2位のチャン・キム(米国)は全米オープン出場のために出場が難しい。同3位の金谷は次週ドイツで行われる「BMWインターナショナルオープン」に出場するため出られず。前回19年の日本プロに優勝した石川遼も出場できない状況となっている。
倉本会長も「石川選手にはディフェンディングチャンピオンとして、出場してほしいという希望がありました。非常に残念な思いですけども、我々としては(全米オープンに)喜んで送り出そうと思っております」と話す。しかしまだ、東京五輪代表の可能性を残す星野、石川、浅地の3選手には『アスリートトラック』適用で、日本プロ出場の可能性が残されている。
『アスリートトラック』とは『アスリート用東京オリパラ準備トラック』の略で、行動範囲や移動手段を制限することで、14日間の隔離期間中に競技への出場が可能となるもの。昨年の「[東京五輪]()代表に一番近い星野からは、「アスリートトラックを使えるのであれば、日本プロに出たいという意思が確認できている。代表が確定すれば、アスリートトラックの申請はしようと思っています」と倉本会長は話す。
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