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昨年より「平均10.9y」増! 47歳のスチュワート・シンクがなぜ伸びた?

『G425 MAX』に替えて、キャリー効率を劇的改善している47歳のスチュワート・シンク(撮影:GettyImages)

「RBCヘリテージ」でPGAツアー8勝目をはたしている47歳のスチュワート・シンク。2020年9月にも「セーフウェイ・オープン」で勝利しているが、2020年より今年はなんと「10.9y」もドライビングディスタンス(ALL DRIVE)を引き上げている。使用ギアを含め、どんな変化があるのだろうか。

PING契約のシンク、2020年は『G410 LST』の10.5°をリアルロフト11.5°で使用、シャフトは『Tour AD XC-6TX』の45.25インチだった。今年に入ってヘッドを『G425 MAX』の10.5°に替え、リアルロフト10°でシャフトや長さの変更は無し。主に見られる変化は、より寛容性の高いヘッドになり、リアルロフトが立ったこと。結果、細かなスタッツがどう変化したのか? 昨年と比較してみよう。

2021 2020
FWキープ率 58.69% 56.38% ※ 2.31%増
計測H平均 306.0y 295.7y ※ 10.3y増
ALL DRIVE 297.3y 286.4y ※ 10.9y増
キャリー 291.7y 279.1y ※ 12.6y増
打ち出し角 11.55° 8.62° ※ 2.93°増
HS(mph) 116.37 115.81 ※ 0.25m/s増
BS(mph) 174.57 171.67 ※ 1.29m/s増
スピン量 2367 2703.5 ※ 336.5rpm減

シンクのヘッドスピードは47歳にして平均52m/s近くあるため、一般アマにとっては異次元だが、大枠では参考にしたい人も多いだろう。低スピンで小ぶりな叩けるヘッドをハイロフトで使用していた昨年から、寛容性の高い深重心ヘッドで上がりやすい分、少し立ったロフトを使用する。

結果、バックスピン量が減り、打ち出し角が上がってボール初速も伸びるという、理想的な結果を『G425 MAX』で手に入れていた。中でも注目はキャリーの伸び。シンクの昨年のキャリー効率は162位だったが、今年は18位と大改善。ヘッド・ロフト選びのキャリー改善で若手の筋力アップに対抗する47歳のシンク、今後も要注目の存在だ。

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