プレミアゴルフリーグが“スーパーゴルフリーグ”となって再燃 PGAツアーは徹底抗戦 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
PGAツアーのジェイ・モナハン会長は危機感 徹底抗戦の構えだ(撮影:GettyImages)
世界のトップ選手だけを集めた世界ツアー構想、プレミアゴルフリーグが“スーパーゴルフリーグ”となり、トップ選手へ積極的にアプローチしている。英テレグラフ紙が伝えると、米メディアも一斉に報じた。
同リーグはサウジアラビアのオイルマネーがバックグランド。40〜48人のトップ選手だけを集め、チーム戦も含めて年間18試合を世界中で開催する。賞金総額も3000〜5000万ドル(32〜54億円)というビッグマネーを掲げ、2022年からのスタートを目指すとしている。
その“スーパーゴルフリーグ“の勧誘スタッフがフロリダ州ジュピターアイランドに滞在していることも報じられた。同地はタイガー・ウッズ(米国)を始め、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、ジャスティン・トーマス、人気のリッキー・ファウラー、フィル・ミケルソン、ブルックス・ケプカ(いずれも米国)ら多くのトッププロが自宅を構える場所とあって、選手へ直に交渉をしていると見られている。ある選手のエージェントは「あのリーグは10億ドル(約1100億円)用意していると聞いた」と話す。
一方そんな動きを察知したのか、PGAツアーのジェイ・モナハン会長は今週のツアー「ウェルズ・ファーゴ選手権」へと向かい、選手とミーティング。その結果、選手らに「新しいリーグと契約をした場合、直ちに米PGAツアーからの出場停止処分となり、それはツアーからの永久出場停止となる可能性が高い」ときつく申し渡したという。先に米メディアから伝えられた “プレーヤー・インパクト・プログラム”は、米PGAツアーで年間を通じてツアーに貢献した人気選手に4000万ドル(約44億円)の高額ボーナスが支払われるプログラムだが、これは人気選手の流出を防ぐためと見られる。(文・武川玲子=米国在住)
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