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原英莉花は『投手の動き』でカット軌道を修正 「左肩を我慢しながら右ヒジを先行させます」【ゴルフの飛距離アップ】(No.166898) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

左肩を我慢して踏み込み、右ヒジを先行させる 野球のピッチングの動きをスイングに取り入れている(写真:田中宏幸)

原英莉花の師匠、ジャンボ尾崎は甲子園の優勝投手であり、かつてはプロ野球選手として西鉄ライオンズに所属していた。その指導法にも投手のエッセンスが入っている。原自身も「カット軌道の修正をするときに参考にしたのは、野球の投手の投げ方です」と話す。野球の『投げる』がゴルフの『打つ』にどうつながっていくのか聞いてみよう。

右ヒジを先行! 地面から見た原英莉花のドライバーショット【写真】

原が意識したのは肩とヒジの動き。「ボールを投げるときは左肩を開かないように我慢しながら、右ヒジを先行させて腕をしなやかに使いますよね。ゴルフでも同じ。トップから上体を開かずに左に踏み込み、右ヒジを先行させます。するとインサイドから下ろせるのです」。

原がいうように、速いボールが投げられない人と、ドライバーで飛距離が出ない人の体の動きは似ている。どちらも手から先に動いて、左肩が早く開いてしまうのが共通点だ。ゴルフでは手から切り返してしまうと、ヘッドが上から入ってカット軌道のスライスが出やすい。スピードを出すには、左足を踏み込んでから、ヒザ、腰、胸、腕と、下から順番に力を連動させていく必要がある。

野球では上から投げるが、ゴルフでは地面の上にあるボールを打つ。スイングに応用するにはもう少しアレンジが必要だ。「右ヒジを先行させたときに、右ヒジを体に引きつけて上体を回転させます。右肩が前に出ないのでカット軌道になりません」。オーバースローというよりはアンダースローの動きに近いかもしれない。

原は最後に、飛距離アップの隠し味も教えてくれた。「ボールをリリースする瞬間にスナップを利かせる動きを真似すれば、一気にクラブが加速します」。実際、原のスイングを見てみると、腕をムチのように使ってヘッドを走らせている。野球経験者は、バッティングよりもピッチングの動きをゴルフに生かしたほうが良さそうだ。

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