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“獲得賞金0円”のシード選手 苦い記憶もバッサリ、心機一転21年シーズンへ(No.166649) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

髪の毛もバッサリ S.ランクンは心機一転(写真:本人提供)

出場11試合中10試合で予選落ちし、1試合は棄権。初の賞金シード選手として迎えた2020年にもがき苦しんだのが、タイ出身のS.ランクンだ。日本ツアー参戦初年度の19年には、初優勝&初の賞金シード獲得と最高のスタートを切ったが、一転20年はどん底ともいえる1年に。異国でプロ生活を送る21歳は今、“獲得賞金0円”からのV字回復を目指し臨戦態勢を整えている。

タイの民族衣装姿を披露するランクン

「開幕まで、もう1カ月を切ってますが、早く試合に出たいですね。今は最後の仕上げに入っている段階。予定していた以上の成果を得られたと実感しています」

現在の状態を聞いてみると、“ほほ笑みランクン”の異名そのままの笑顔とともに明るい答えが返ってくる。「スイングは8〜9割の仕上がり。あとは場面ごとのショットの選び方にフォーカスしていきたいですね」。拠点にする千葉を中心にスイング調整やトレーニングなど地道なメニューを重ね、“狂い”を元に戻す日々を送ってきた。

「今考えると、19年の夏場過ぎから崩れていたんですけど、その時は気づくことができなかった。去年の開幕前にそれをはっきりと実感して、そこから調整したんですけど間に合いませんでした。(原因は)日本の夏に対応できていなかった。体重とともに筋力も落ち、それがスイングの崩れにつながってしまいました」

18年末に行われたQTで32位となり、翌年から日本ツアーに本格参戦。同年3月の開幕戦から試合に出場し続け、7月の「ニッポンハムレディスクラシック」では初優勝もつかんだ。最終的に3914万9737円を稼ぎ、賞金ランクは31位でフィニッシュ。50位までが手にするシード選手の肩書も得るなど、一見するとデビューイヤーは順風満帆なものとなった。しかしこの年の夏場を過ぎたころから、翌年のスランプにつながる兆しが出始めていたと、いま振り返る。実際、その時期から『予選落ち』という文字も増え始めている。

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