渋野日向子、全米制覇の可能性 そして日本勢の躍進【岡本綾子に聞く女子ツアー】(No.164942) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
渋野日向子、全米女子オープンで見せたさらなる可能性(撮影:GettyImages)
日本だけでなく、世界中のゴルフツアーが中止や延期を余儀なくされた2020年。そんな中で、全米女子オープンは6月から12月に延期され行われました。日本からも19人が参戦。例年なら、予選会からの出場枠が多い大会ですが、2020年はそれが行えませんでした。その影響でロレックス(女子世界)ランキングからの出場選手が多くなったということです。
それにしても、日本勢がこれほど出場したのはうれしかったですね。ロレックスランキングというものがこの世にできたことがすべて、といってもいいでしょう。世界の女子ゴルフ界が一つになる形で、2006年2月に第1回ランキングが発表されています。メジャーなどの出場権に使われ始めたことと、2014年から日本をはじめ米国以外でも最終予選が行われるようになったことで、全米女子オープンへの道は大きく広がりました。米国ツアーでの活躍や、予選会から出場する以外は、各ツアーの前年度上位選手などに出場が限られていたそれ以前とは、大きな違いです。
ここ何年か若い選手を教えている中で言っているのが「国内の試合で頑張ってワールド(ロレックス)ランキングを安定して上げていけば、絶対海外の試合(メジャー)に出られるようになるから」ということ。宮里藍さんが米ツアーに行かず、ずっと日本でプレーしていたとしても、メジャーには出場できたでしょう。それほど、世界の舞台との距離は近くなっています。
全米女子オープン初日の前日に繰り上げ出場となった渡邉彩香選手を含め、19人もの日本勢が出場できた2020年は、特殊な状況ではありました。それでも「やっとそう(たくさんの日本人選手が出場するように)なった」と感慨深いものがありました。海外がすべてというわけではありませんが、日本で安定した結果を出していれば、いつの間にか海外の大きな試合に出られる。そういう日が必ず来ると思っていたからです。日本選手が多ければ、お互いに「(頑張って)戦ってるね」と感じられるのも、心強いことです。
単独首位で最終日を迎えた渋野日向子選手には、2019年全英女子オープンに続くメジャー2勝目の期待がかかりました。けれども結果的に、上がり3連続バーディのキム・イェリム選手に優勝をさらわれてしまいました。あのプレーをされては、仕方ないでしょう。
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